先日、秋田県から県民向け宿泊費補助事業「旅して応援!・あきた県民割キャンペーン」の期限を今月末から12月末まで延期すると発表しました。この県民割は県内の宿泊で1人5,000円を上限にその半額を補助するもの。これと併用可能な県のプレミアム宿泊券の使用期限も従来6月末としていたのを8月末まで延長。
以前からも書いていますが、こうした宿泊割引は、大型施設や高級施設では大きなメリットとなりますが、中小宿泊施設、特に当YHやゲストハウスなど従来から低価格を売りにしている施設にはほとんどメリットが出ない状況。一部の他県のゲストハウスのブログなどでも同様の記述がみられます。
国や都道府県、市町村などでは、こうした方法で十分に宿泊施設には支援をしていると云うのでしょうが、実際に支援をこの方法でどの程度受けられたのかの調査などは一切ありません。本来自営業は、補助や支援がなくとも経営が続けられるべきと考えていますが、あればあったで余裕になり助かります。
今回の県民割の予算は32億円。現在の県内の温泉施設250軒の倍として県内の宿泊施設が500軒とすると、1軒当たり640万円ほど。規模による上限を設ければ民宿や小規模施設に100~200万円、大型施設には1,000万円前後まで出せるかと。この補助は原価なしの丸々利益となりますので、単価1万円の宿でも2,000人分以上の効果が出そうです。
これだと、利用者のメリットがないので、税金を個人企業に投入するだけなのか?直接投下では周辺企業に波及効果が出ない、などという反発もあるでしょうが、これだけ期間が長くなってきたのなら、チケット方式だけでなく違う方法も検討してほしいものです。
時々
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