薬局24時間対応の課題は
行政・政治 2015年8月17日(月)配信薬キャリPlus
厚生労働省主催の「健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会」の第4回会合が8月7日に開かれ、薬の一元管理や薬局の24時間対応に関する議論が行われた(詳細は厚生労働省のホームページ記載)。
薬の一元管理や薬局の24時間対応は、政府が推し進める「かかりつけ薬局」制度の導入における薬局の基本的機能として、以前から活発な意見が出ている。
特に薬局の24時間対応は、本検討会でも「患者が薬剤師と24時間連絡が取れる状況作りが重要である」として、その必要性が強く議論された。
既に、ドラッグストアやOTC医薬品を取り扱う量販店では、大型店を中心に24時間営業が進んでいる。たとえば、クオール薬局は、都心型の店舗でコンビニエンスストア大手「ローソン」との融合店舗を展開し、店内での処方箋調剤の他、テレビ電話での薬剤師による健康相談や、一般用医薬品(第2~第3類)の24時間販売を行なっている(詳細はクオール薬局「新業態店舗の開発」記載)。
一方、個人経営の小規模薬局では、深夜営業に対応する薬剤師を確保できないなど、マンパワー不足が課題となっており、実現には薬局側に相応の負担がかかるだろう。
もちろん、薬局の24時間対応の標準化において、解決しなければならないのはマンパワー不足だけではない。かかりつけ医をはじめとした医療機関との連携機能の実現の他、相談スペースの確保や医薬品の備蓄・品質管理体制の強化など、課題は山積している。
次回以降も要件の具体化について議論が進められる予定だ。
※本記事は、エムスリーグループが運営する薬剤師向け情報サイト『薬キャリPlus』で、2015年8月15日に掲載したものです
行政・政治 2015年8月17日(月)配信薬キャリPlus
厚生労働省主催の「健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会」の第4回会合が8月7日に開かれ、薬の一元管理や薬局の24時間対応に関する議論が行われた(詳細は厚生労働省のホームページ記載)。
薬の一元管理や薬局の24時間対応は、政府が推し進める「かかりつけ薬局」制度の導入における薬局の基本的機能として、以前から活発な意見が出ている。
特に薬局の24時間対応は、本検討会でも「患者が薬剤師と24時間連絡が取れる状況作りが重要である」として、その必要性が強く議論された。
既に、ドラッグストアやOTC医薬品を取り扱う量販店では、大型店を中心に24時間営業が進んでいる。たとえば、クオール薬局は、都心型の店舗でコンビニエンスストア大手「ローソン」との融合店舗を展開し、店内での処方箋調剤の他、テレビ電話での薬剤師による健康相談や、一般用医薬品(第2~第3類)の24時間販売を行なっている(詳細はクオール薬局「新業態店舗の開発」記載)。
一方、個人経営の小規模薬局では、深夜営業に対応する薬剤師を確保できないなど、マンパワー不足が課題となっており、実現には薬局側に相応の負担がかかるだろう。
もちろん、薬局の24時間対応の標準化において、解決しなければならないのはマンパワー不足だけではない。かかりつけ医をはじめとした医療機関との連携機能の実現の他、相談スペースの確保や医薬品の備蓄・品質管理体制の強化など、課題は山積している。
次回以降も要件の具体化について議論が進められる予定だ。
※本記事は、エムスリーグループが運営する薬剤師向け情報サイト『薬キャリPlus』で、2015年8月15日に掲載したものです