必要な回数接種を 峯小児科理事長・峯真人さん
臨床 2015年8月27日(木)配信毎日新聞社
Q 生ワクチンと不活化ワクチンは、どんな違いがありますか。
A 生ワクチンは毒性を弱めた細菌やウイルスそのものが成分で、1~2回の接種でかなり強い免疫が作られます。一方、不活化ワクチンは細菌やウイルスを殺し、免疫を作るのに必要な成分の毒性を弱めたものを接種し、本物の感染と勘違いさせるような形で免疫を作ります。3~4回と、生ワクチンより多く接種しなければ十分な免疫ができません。
Q 複数回必要なワクチンを、1回しか受けなかった場合はどうなりますか。
A 3~4回の接種が必要なワクチンを1回しか受けないと、効果はほとんどありません。一方、「ワクチンを打った」という記憶は体に残るので、残りの回数を遅れて接種しても一定の効果が期待できます。標準的な期間に接種した場合よりも効果は落ちますが、本来の接種時期をかなり過ぎていても必要な回数を受けるべきです。
Q 複数のワクチンを同時に接種しても問題はありませんか。
A 全く問題ありません。それぞれのワクチンの効果が同時に出ますし、接種率も上がり、複数の病気を地域から減らす効果があります。同時接種は、副反応が強いという印象を持つ人もいますが、発熱の確率が多少上がる程度です。【聞き手・南恵太
臨床 2015年8月27日(木)配信毎日新聞社
Q 生ワクチンと不活化ワクチンは、どんな違いがありますか。
A 生ワクチンは毒性を弱めた細菌やウイルスそのものが成分で、1~2回の接種でかなり強い免疫が作られます。一方、不活化ワクチンは細菌やウイルスを殺し、免疫を作るのに必要な成分の毒性を弱めたものを接種し、本物の感染と勘違いさせるような形で免疫を作ります。3~4回と、生ワクチンより多く接種しなければ十分な免疫ができません。
Q 複数回必要なワクチンを、1回しか受けなかった場合はどうなりますか。
A 3~4回の接種が必要なワクチンを1回しか受けないと、効果はほとんどありません。一方、「ワクチンを打った」という記憶は体に残るので、残りの回数を遅れて接種しても一定の効果が期待できます。標準的な期間に接種した場合よりも効果は落ちますが、本来の接種時期をかなり過ぎていても必要な回数を受けるべきです。
Q 複数のワクチンを同時に接種しても問題はありませんか。
A 全く問題ありません。それぞれのワクチンの効果が同時に出ますし、接種率も上がり、複数の病気を地域から減らす効果があります。同時接種は、副反応が強いという印象を持つ人もいますが、発熱の確率が多少上がる程度です。【聞き手・南恵太