介護職員10倍の2万人に パナ18年度、採用を強化
その他 2015年8月18日(火)配信共同通信社
パナソニックが介護事業の強化に乗り出している。需要拡大を見込み、2018年度までに主要な運営拠点を350カ所に増やすとともに、従業員数を現在の10倍以上の2万人規模にする。人手不足が慢性化している介護業界にあって、短時間勤務を認め資格取得も支援することで職場の環境を整え、人材の確保を目指す。
パナソニックが重点的に展開するのは2種類の介護サービス事業だ。このうち、通所介護や短期入所など5種類の在宅サービスを提供する施設は、現在の2カ所から全国200カ所へ増やす。
採用はこれまで、介護関係などの有資格者に限っていたが、未経験者にも広げる。16~18年度で新卒を計約千人、中途採用やパート社員を年数千人規模で採用し、現在の約1800人から1万8千人程度に増やす。
週1回の勤務や、1日数時間の短時間勤務を可能とし、子育て中の女性でも働きやすくする。入社後に介護福祉士といった資格の取得も支援する。施設を運営する子会社の北村光(きたむら・ひかる)常務は「多様な働き方にあった制度をつくりたい」と話す。
事業のもう一つの柱は、介護サービスを24時間提供する高齢者向け賃貸住宅だ。拠点数を現在の14から150へ増やし、従業員は約200人から3千人程度まで引き上げる計画。
既に展開している訪問看護や訪問入浴のサービス拠点を加えると、全体の運営施設は400カ所を超える見込みだ。
パナソニックは1998年に介護分野に参入した。介護用品の販売も手掛け、2014年度の売上高は280億円。これを25年度に2千億円まで引き上げる目標を掲げる。主力の住宅設備や家電、介護ロボットの開発、販売で相乗効果も狙う。
介護社会の質の向上を祈る。(婆)
その他 2015年8月18日(火)配信共同通信社
パナソニックが介護事業の強化に乗り出している。需要拡大を見込み、2018年度までに主要な運営拠点を350カ所に増やすとともに、従業員数を現在の10倍以上の2万人規模にする。人手不足が慢性化している介護業界にあって、短時間勤務を認め資格取得も支援することで職場の環境を整え、人材の確保を目指す。
パナソニックが重点的に展開するのは2種類の介護サービス事業だ。このうち、通所介護や短期入所など5種類の在宅サービスを提供する施設は、現在の2カ所から全国200カ所へ増やす。
採用はこれまで、介護関係などの有資格者に限っていたが、未経験者にも広げる。16~18年度で新卒を計約千人、中途採用やパート社員を年数千人規模で採用し、現在の約1800人から1万8千人程度に増やす。
週1回の勤務や、1日数時間の短時間勤務を可能とし、子育て中の女性でも働きやすくする。入社後に介護福祉士といった資格の取得も支援する。施設を運営する子会社の北村光(きたむら・ひかる)常務は「多様な働き方にあった制度をつくりたい」と話す。
事業のもう一つの柱は、介護サービスを24時間提供する高齢者向け賃貸住宅だ。拠点数を現在の14から150へ増やし、従業員は約200人から3千人程度まで引き上げる計画。
既に展開している訪問看護や訪問入浴のサービス拠点を加えると、全体の運営施設は400カ所を超える見込みだ。
パナソニックは1998年に介護分野に参入した。介護用品の販売も手掛け、2014年度の売上高は280億円。これを25年度に2千億円まで引き上げる目標を掲げる。主力の住宅設備や家電、介護ロボットの開発、販売で相乗効果も狙う。
介護社会の質の向上を祈る。(婆)