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臓器提供待機患者が 脳死判定された未成年男性 家族「逆の立場、話し合っていた」

2016年01月12日 22時46分08秒 | 医療情報
臓器提供待機患者が 脳死判定された未成年男性 家族「逆の立場、話し合っていた」

その他 2016年1月12日 (火)配信毎日新聞社

 日本臓器移植ネットワークは9日、三重県の伊勢赤十字病院に入院していた15歳以上18歳未満の男性が臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。家族が臓器提供を承諾し、両肺や肝臓、腎臓などが患者に移植される。脳死移植は法施行後362例目。

 男性は血液がうまく送り出せない「特発性拡張型心筋症」で心臓移植を待っていたが、くも膜下出血を発症した。

 男性の家族は移植ネットを通じて「私たちの息子は、移植を待つ待機側の人間でしたが、その想(おも)いはかなわず、提供する側へかわることになりました。もし、待機時間が短く、心臓を移植できていたら、息子は命をつなげられていたと思います。万が一、逆の立場になったときは、提供する側へまわろうと以前より話し合っていたため、今回の提供となりました」とのコメントを発表した。【千葉紀和
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陛下が運転免許更新 「今回が最後」の意向

2016年01月12日 22時43分14秒 | 
陛下が運転免許更新 「今回が最後」の意向

その他 2016年1月12日 (火)配信共同通信社

 天皇陛下は8日、70歳以上のドライバーが自動車運転免許を更新する際に義務付けられている高齢者講習を皇居内で受けられた。更新手続きは即日完了。宮内庁によると、陛下の意向で3年後となる次回は更新しないという。年齢を考慮したとみられる。

 昨年12月に82歳を迎えた陛下は、皇居内で休日にテニスや散歩に出かける際、皇后さまを助手席に乗せてマイカーを運転しているが、関係者は「かねて今回が最後と聞いていた」という。

 陛下はこの日、住まいの御所で視力などの適性検査のほか、記憶力や判断力を測定する認知機能検査を受けた。その後、東御苑で実際に車をゆっくりと運転し、同乗した警視庁の担当者から指導を受けた。宮内庁は、いずれも問題はなかったとしている。

 陛下は、1954年に免許を取得した。高齢者講習は、70歳を超えた2007年から3年ごとに受けている。愛車は91年式のホンダ・インテグラで、皇居の外では運転しない。
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眠育 寝る子は通える 深夜スマホ禁止/睡眠時間を記録 堺の中学で効果 「月10日欠席→皆勤」も

2016年01月12日 22時27分51秒 | 
眠育 寝る子は通える 深夜スマホ禁止/睡眠時間を記録 堺の中学で効果 「月10日欠席→皆勤」も

その他 2016年1月12日 (火)配信毎日新聞社

 午前0時までの就寝で欠席が減少――。堺市立三原台中学校(560人)が今年度から本格的に、生徒に早寝を促す「睡眠教育」(眠育)に取り組み、生徒の欠席日数を減らす効果を上げている。全校調査で欠席が多い生徒がスマートフォンの操作などで午前3、4時台まで起きていることが判明。専門家のアドバイスで早寝を促し、休みが多い生徒の4割で欠席が減少した。月10日間休んでいた生徒がゼロになったケースもあった。【山田毅】

 生徒指導担当の木田哲生教諭(32)が、眠育を提唱する三池輝久・熊本大名誉教授(小児神経学)の協力で実施した。原因不明の腹痛や頭痛で休む生徒の増加に悩み、テレビで知った三池名誉教授に依頼した。

 昨年2月、全校生徒を調査。その結果、7割の生徒が午前0時前に就寝する中で、年30日以上休む31人中25人は午前0時以降と判明。3時台が7人、4時台も5人いた。三池名誉教授は「睡眠不足が腹痛などにつながる」と指摘した。生徒から「スマホでラインのやり取りがやめられない」との声があったという。

 4月に三池名誉教授の監修でA4判18ページの冊子「睡眠を考える本」を作製し、全校生徒に配布。総合学習の時間を使って指導を始めた。「中学生は1日8~9時間の睡眠が必要」として午前0時までの就寝を勧め、寝る直前のスマホ・テレビは「脳に刺激を与えて眠りが浅くなる」と禁止した。また、休日に平日より2時間以上多く眠るのは「寝不足のサイン」とし「寝だめはできない」と指導した。生徒に睡眠時間を記録させ、深夜スマホを続ける女子生徒には母親と一緒の部屋に寝てもらうなどの個別指導もした。

 その結果、就寝時間が早まり、11月には、欠席が年20日以上の28人のうち4割にあたる12人で欠席日数が減少。7月に10日間休んだ生徒の場合、就寝時間が午前3時台から約3時間改善し、ゼロになった。7月に11日間休んでいた生徒も2日だけとなった。

 木田教諭は「ただ早寝しろでは生徒は言うことを聞かない。専門家の協力で、医学的な根拠を示せたのが奏功したのでは」と話している。

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 ■ことば

 ◇眠育

 睡眠不足が体に与える悪影響を医学的に説明して、十分な睡眠を取るように生徒らに指導する教育。睡眠不足が慢性化した児童生徒の脳は疲労で機能低下し、血圧や体温を調整して体のリズムを作ることができなくなると指摘。朝起きられなかったり、腹痛や頭痛などの症状が出たりして学校を休みがちになるという。文部科学省は今年度から、北海道や京都府宇治市など全国7道市町の学校で、睡眠アンケートや生活アドバイスをする実証研究を始めている
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香山リカのココロの万華鏡 対面診療が基本 /東京

2016年01月12日 22時20分10秒 | 医療情報
香山リカのココロの万華鏡 対面診療が基本 /東京

毎日新聞2016年1月12日 地方版

 今年の医療界のキーワードのひとつは「遠隔診療サービス」。医師がメールなどを通じて患者さんとやり取りし、必要であればその医療機関が薬剤を処方して郵送。そんなサービスが次々と実用化されつつあるという。

 これまでは「遠隔診療」といえば、医療機関のないへき地など特殊な状況でのみ行われるイメージだったが、新しいサービスのターゲットは「忙しくてなかなか受診できないビジネスマン」など。あるいは「近所にも診療所はあるがより有名な先生に診てもらいたい」という人が遠く離れた地域の“名医”の診察をネットで受ける、などというケースも出てくるかもしれない。

 たしかに、多忙すぎて受診できず、その結果、必要な薬を中断してしまいがちな人にとっては、「メールで診察して薬を郵送」のこのサービスは救いになると思う。「いや、メールだけでは顔色などはわからないはず」という声も聞こえてきそうだが、たとえばテレビ電話のような動画システムと組み合わせれば、お互いに顔を見ながらの診察も可能だ。最近の動画はとても鮮明で、顔色の良しあしなどは一目瞭然だ。

 しかし、「本当にネット診察でいいの?」という疑問も残る。とくに私の専門とする精神科の場合、その人が診察室に来てから出て行くまでが診察。ノックをしたか、入ってくるときの姿勢は、腰かけてすぐに顔を上げるかうつむいているか。ときにはその人のかもし出す暗さ、明るさなどの雰囲気までが調子を見る材料になる。いくらネットが発達しても、そんな空気までは伝えられないだろう。

 そしてもうひとつ、「治療が必要なのに受診もできないほど多忙」というのが引っかかる。私も、診察室でときどき「今回は休みを取って来たが、これから平日の受診は無理。なんとか日曜に診てくれる病院を探して」と言われることがあるが、病気なのに病院に来る時間も確保できないというのは、本来あってはならないはず。「遠隔診療サービス」が普及することで、会社から「仕事を休んで病院に行ったりせずに、ネット診察を受けて薬を送ってもらえばいいじゃないか」と言われる人が増えるのではないか、と懸念される。

 便利な仕組みができればできただけ「これで本当にいいのだろうか」と考えなければならないことが増える。体調が悪くなったら、まずは近くの医療機関に出向き、医者と顔をつき合わせてしっかり診てもらう。やはりこれが基本なのではないだろうか。(精神科医)
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