潰瘍性大腸炎薬で16年内にも承認取得
持田製薬、難治性疾患分野の取り組みを強化
化学工業日報2016年1月27日 (水)配信 一般内科疾患消化器疾患投薬に関わる問題
持田製薬の持田直幸社長は25日に開催した記者懇親会で、現在申請中の潰瘍性大腸炎治療薬「MD-0901(開発コード)」について、今年内にも承認取得を計画していることを明らかにした。上市ずみの肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬「トレプロスト」と併せ、難治性疾患分野の取り組みを強化、事業拡大を目指す方針。
MD-0901はアイルランド製薬シャイアーからの導入品。1日1回投与の経口メサラジン製剤で、潰瘍性大腸炎の患部である大腸で有効成分を放出するように製剤設計されている。
同社は難治性疾患であるPAHの治療薬トレプロストを米ナイテッド・セラピューティクスから導入し、2014年に国内上市している。潰瘍性大腸炎治療薬の早期投入を目指すことで、戦略分野の一つと位置付ける難治性疾患分野の事業展開に弾みをつけたい考え。
そのほか、主力薬の一つ子宮内膜症治療薬「ディナゲスト」のライフサイクルマネジメントを推進する。子宮腺筋症の適応追加申請を準備中のほか、機能性月経困難症の適応でも第2相臨床試験(P2)を実施中。
今後成長が見込まれる後発薬事業では、G-CSF製剤フィルグラスチムのバイオ後続品やジェネリック抗がん剤を含めて「今期売上高100億円の達成を目指していく」(持田社長)計画。バイオ後続品では、現在P3段階にある関節リウマチ薬エタネルセプト(先発品名・エンブレル)に続く製品として、同じく関節リウマチ薬のアダリムマブ(先発品名・ヒュミラ)などの開発を推進。もう一つの戦略分野として掲げるバイオ後続品でも製品ラインアップの拡充を図る。
持田社長は「薬剤費抑制政策の継続的推進など製薬企業を取り巻く環境は厳しさを増している。当社も他の製薬企業と同じく選択と集中を確実に進めることで企業価値向上を図っていく」と述べた。
持田製薬、難治性疾患分野の取り組みを強化
化学工業日報2016年1月27日 (水)配信 一般内科疾患消化器疾患投薬に関わる問題
持田製薬の持田直幸社長は25日に開催した記者懇親会で、現在申請中の潰瘍性大腸炎治療薬「MD-0901(開発コード)」について、今年内にも承認取得を計画していることを明らかにした。上市ずみの肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬「トレプロスト」と併せ、難治性疾患分野の取り組みを強化、事業拡大を目指す方針。
MD-0901はアイルランド製薬シャイアーからの導入品。1日1回投与の経口メサラジン製剤で、潰瘍性大腸炎の患部である大腸で有効成分を放出するように製剤設計されている。
同社は難治性疾患であるPAHの治療薬トレプロストを米ナイテッド・セラピューティクスから導入し、2014年に国内上市している。潰瘍性大腸炎治療薬の早期投入を目指すことで、戦略分野の一つと位置付ける難治性疾患分野の事業展開に弾みをつけたい考え。
そのほか、主力薬の一つ子宮内膜症治療薬「ディナゲスト」のライフサイクルマネジメントを推進する。子宮腺筋症の適応追加申請を準備中のほか、機能性月経困難症の適応でも第2相臨床試験(P2)を実施中。
今後成長が見込まれる後発薬事業では、G-CSF製剤フィルグラスチムのバイオ後続品やジェネリック抗がん剤を含めて「今期売上高100億円の達成を目指していく」(持田社長)計画。バイオ後続品では、現在P3段階にある関節リウマチ薬エタネルセプト(先発品名・エンブレル)に続く製品として、同じく関節リウマチ薬のアダリムマブ(先発品名・ヒュミラ)などの開発を推進。もう一つの戦略分野として掲げるバイオ後続品でも製品ラインアップの拡充を図る。
持田社長は「薬剤費抑制政策の継続的推進など製薬企業を取り巻く環境は厳しさを増している。当社も他の製薬企業と同じく選択と集中を確実に進めることで企業価値向上を図っていく」と述べた。