米専門誌が島根大付属病院の取り組みを表彰 手術器具をICタグで管理
2016年6月13日 (月)配信山陰中央新報
島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)が全国に先駆けて導入した、手術器具にICタグを取り付けて管理する取り組みが、米国の専門誌「RFIDジャーナル」の2016年度アワード導入者部門で2位に輝いた。医療器具が体内に残る事故や紛失を防ぎ、安全管理にかかる経費の削減にもつながる点が評価された。
RFIDは、タグと呼ばれる小さな媒体に情報を記憶させ、電波を介して読み取って人や物を管理・識別する。同病院は2011年、神奈川県のベンチャー企業が開発した直径約6ミリ、厚さ約3ミリの円形のセラミックICタグを導入。医療用ハサミやメス、ピンセットなど、主に手術部門で使用する器具約2万点に取り付け、種類や使用・滅菌履歴などを識別できるようにしている。
手術器具の準備は豊富な知識が必要なだけに、従来はベテランの看護師ら複数人が行っていた。現在は経験を問わず、看護師ではないスタッフでも、手術に使う器具収納トレーに付けたタグの情報を読み取ると、必要な器具の種類などが瞬時に把握でき、人件費の削減にもつながった。
授賞式は米・フロリダ州でこのほどあった。システム導入から携わってきた同大副学長の大平明弘医学部教授(63)=眼科学=は「安全性の向上に役立っている。タグを付ける器具の種類を増やしたい」と
2016年6月13日 (月)配信山陰中央新報
島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)が全国に先駆けて導入した、手術器具にICタグを取り付けて管理する取り組みが、米国の専門誌「RFIDジャーナル」の2016年度アワード導入者部門で2位に輝いた。医療器具が体内に残る事故や紛失を防ぎ、安全管理にかかる経費の削減にもつながる点が評価された。
RFIDは、タグと呼ばれる小さな媒体に情報を記憶させ、電波を介して読み取って人や物を管理・識別する。同病院は2011年、神奈川県のベンチャー企業が開発した直径約6ミリ、厚さ約3ミリの円形のセラミックICタグを導入。医療用ハサミやメス、ピンセットなど、主に手術部門で使用する器具約2万点に取り付け、種類や使用・滅菌履歴などを識別できるようにしている。
手術器具の準備は豊富な知識が必要なだけに、従来はベテランの看護師ら複数人が行っていた。現在は経験を問わず、看護師ではないスタッフでも、手術に使う器具収納トレーに付けたタグの情報を読み取ると、必要な器具の種類などが瞬時に把握でき、人件費の削減にもつながった。
授賞式は米・フロリダ州でこのほどあった。システム導入から携わってきた同大副学長の大平明弘医学部教授(63)=眼科学=は「安全性の向上に役立っている。タグを付ける器具の種類を増やしたい」と