長期欠席議員の報酬減額 北九州市、条例改正

長期欠席議員の報酬減額　北九州市、条例改正
2016年9月2日 (金)配信共同通信社

　北九州市議会は１日、長期欠席議員の報酬を減額する条例改正案を全会一致で可決した。欠席が半年までなら報酬は変わらないが、半年を超えれば２割、１年を超えれば５割それぞれ減額される。公務災害や感染症が理由の場合は適用しない。

　市議会事務局によると、同市の議員報酬は月額８８万円で、改正条例は月内に施行される。同様の条例制定は政令市では札幌市議会に続き２番目。

　北九州市議会では、病気療養のため２年５カ月欠席した議員に３千万円を超す報酬などが支払われたことから、見直し論議が続いていた。改正案は自民、民進・社民系、公明、共産の主要４会派の議員５１人が提出した。

坂茂さんの仮設住宅公開 木質パネル使用、熊本

坂茂さんの仮設住宅公開　木質パネル使用、熊本
2016年9月2日 (金)配信共同通信社

　世界的な建築家として知られる坂茂（ばん・しげる）さん（５９）が設計した木造の仮設住宅計１０戸分が熊本県御船町に完成し、報道陣に１日公開された。木質パネルを組み立てる方式で、坂さんは「高度な技術は必要なく、工期も通常より短縮できる」としている。２日以降、熊本地震の被災者が入居する。

　災害支援をライフワークとする坂さんが設計を熊本県や御船町に提案、敷地造成も含め約１カ月で完成させた。

　長屋式で３棟に１０戸が入る。隣の住宅との仕切り部分には収納スペースを設けて遮音性を高めた。天井を高く設定し、ダイニングテーブルは脚の取り外しができ、ちゃぶ台としても使えるようにした。坂さんは「仮設住宅も住み心地の良さが大切。これを機に仮設住宅のレベルが上がるきっかけになれば」と話す。