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失明しかけた小泉八雲を救った医師を特定 芦屋大元教授

2020年01月09日 10時38分02秒 | 地域
失明しかけた小泉八雲を救った医師を特定 芦屋大元教授
2020年1月8日 (水)配信神戸新聞

 「怪談」などで知られる明治期の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850~1904)の肖像写真は大半が右向きの横顔。事故で失明した左目を人に見せるのを嫌がったからだという。残る右目も神戸在住時に過労で失明しかけたが、医師の指示で回復したとされる。この眼科医のフルネームや国籍、生年月日を神戸の郷土史家がほぼ特定した。「神戸時代のハーンの暮らしを解明するきっかけになれば」と話す。
 新たな発見をしたのは、旧居留地など神戸の国際関係史を研究する、芦屋大元教授の楠本利夫さん(77)=神戸市西区。
 ギリシャで生まれ、欧州で育った英国籍のハーンは米国でジャーナリストとして頭角を現した後、「古事記」や米万博で触れた日本文化に興味を持ち、1890年に来日する。
 島根、熊本県に暮らし、94年秋に神戸へ。英字紙「神戸クロニクル」の論説記者をしたり、紀行文を書いたりして2年間滞在した。この間、松江市で出会った小泉セツと正式に結婚し、日本国籍を取得して「小泉八雲」となった。
 16歳の時に遊具が当たり左目を失明したが、来神後まもなく右目も悪化し、失明の危機を迎えた。楠本さんによると、日本語の文献には、眼科医の指示で自室を暗くし、目に湿布をして安静にしていたところ回復した―と書いてあるという。医師の名前は記されていなかった。
 そこで楠本さんは邦訳が出ていない別の研究書の英語原文を読み、医師の姓「PAPELLIER」(英語読みでパペリエル)を確認。さらに、ドイツ船の船医だった、ニュルンベルグの新聞に寄稿した―などの記述から、ドイツ人ではないかと推理した。
 同時代の神戸在住外国人の名鑑、神戸市立外国人墓地(同市北区)の名簿や墓碑と照合し、この医師が妻と同墓地に眠るドイツ国籍のエドワード・パペリエル氏だとほぼ特定した。当時の神戸にドイツ人は180人程度しかおらず、珍しい姓で医師であることから、同一人物でほぼ間違いないという。
 八雲のひ孫である、小泉八雲記念館(松江市)の小泉凡館長(58)は「八雲は五感を研ぎ澄ませて隻眼をフォローし、異文化を観察していた。右目の視力の確保は命がけだった。このドイツ人医師はまさに『命の恩人』で、その名が分かり、幸せだ」とコメントしている。
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「同期は皆、目が死んでいた」 新任教諭つらい毎日、研修は叱責続き

2020年01月09日 10時20分26秒 | 教育
「同期は皆、目が死んでいた」 新任教諭つらい毎日、研修は叱責続き
2020年1月8日 (水)配信西日本新聞

 「研修で久々に集まった同期は皆、目が死んでいた」。昨年春に福岡市内の小学校教諭となった女性から、教育現場の息苦しさを訴える声が特命取材班に寄せられた。いきなり担任を任されて負担は大きい上、授業研修では子どもが聞こえるところで批評されることもあるという。「過重労働」がかねて指摘される教育現場。離職者が目立つ若い教諭をどう支え、育成するか課題となっている。
 教諭は採用後1年間、初任者研修が行われる。福岡市の場合、おおむね週に1こま、校長経験者らが指導教員を務める形で準備段階から指導を受ける授業研修がある。
 「できていないことを詰められるだけで、駄目出しばかりなんです」。女性教諭はそう訴える。
 授業後、複数の指導教員らによって1人30分程度ずつ、個別に講評され「人によって言うことが違う」。女性教諭の授業中、子どもが聞こえるように指導教員らが「こうすべきだ」などと教室の後ろで話し合いをすることも。指導がつらくて涙を流すと「4月から一つも成長していない。涙は甘えだ」と叱責(しっせき)された。
 指導が終わると、次週の研修に向けた準備が始まる。指導案を見せた上、週末はその訂正に追われる日々。係活動や給食など授業以外の学級運営や子どもとの接し方に神経を使う中、「週1回の研修は負担が大きすぎる」と女性教諭は感じている。
 研修の指導方法に対する不満は少なくない。「トイレを磨いて心を磨く」と称し、素手でトイレ掃除を指示された、という声もある。市教育センターによると、年1回、指導教員を集め、コーチングの講習などを行っているが、具体的な指導内容は基本的に各学校に任せているという。
 別の小学校に勤める新人教諭の場合、「学級崩壊状態のクラスの担任をいきなり任された」と打ち明ける。なり手がいないから押し付けられた、と感じたという。「教諭同士の飲み会がきつく、精神的に病んだ新人がいると聞いた。やりがいよりも、きつさが大きい」
 働き方改革とのギャップに違和感を覚えるという声もある。
 文部科学省の2016年度調査で、小学校教諭の1日平均勤務時間は11時間15分。部活動のある中学校はもっと長い。福岡市教育委員会は1月末までに、福岡市内の小中学校全校でパソコンを使った勤怠管理を始める。
 長時間労働を是正する動きが本格化する中、女性教諭は先輩教諭からこう助言された。「働き方改革と言われているけど、私は早く学校に来るべきだと思う」。その言葉が気になり、女性教諭は必要ないのに早いときは午前6時ごろに登校し、学校を出るのが午後10時を過ぎることもあるという。
 教諭は法律に残業代を支払う規定がなく、労務管理の意識が低下し、長時間労働を招いていると批判されてきた。戦後日本の経済成長を支えた「モーレツ社員」という言葉はもはや“死語”。若手教諭が追い込まれる背景には、仕事と私生活のバランスを巡る考え方の変化、世代間の違いも透ける。
 女性教諭も仕事の厳しさを理解しつつ「自分たちが経験したから、若手も苦しむべきだという考え方はやめてほしい」と言う。
 毎日のように「仕事を辞めたいと思う」という女性教諭。児童との関係は良く「自分の居場所は教室しかない。子どもに迷惑は掛けられない」と踏みとどまっている。
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無罪になったら、どこへ行くのか?

2020年01月09日 10時14分10秒 | 事故事件訴訟
「心神喪失」と無罪主張 障害者施設45人殺傷初公判 植松被告、起訴内容認める 謝罪後暴れ休廷、横浜地裁
2020年1月8日 (水)配信共同通信社

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖(うえまつ・さとし)被告(29)は8日、横浜地裁(青沼潔(あおぬま・きよし)裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を「(間違い)ありません」と認めた。弁護側は「事件当時、精神障害があり、心神喪失か心神耗弱」と無罪を主張。被告はその後、「皆さまに深くおわびします」と言い、口元に手をやって体を激しく揺らしだしたため、取り押さえられ、休廷した。
 その後の公判は、植松被告が不在のまま再開された。検察側は冒頭陳述で「被告は園での勤務経験を経るうちに、入所者は不幸を生み出すのでいらないと思った。殺した方がいいと考えるようになった。弁護側は大麻精神病を主張すると思われるが、大麻の影響は犯行の決意を強めたにすぎず、病的な妄想ではない」と述べた。
 障害者が狙われ、19人もの死者を出した事件。地裁は審理日程を25日間程度設定し、3月16日に判決を言い渡す。青沼裁判長は「被害者のうち1人を除き、住所、氏名、生年月日を明らかにしない」と述べ、法廷では匿名で審理すると説明した。傍聴席内に設けた遺族らの席もついたてで遮蔽(しゃへい)する異例の措置を取った。
 植松被告は逮捕後、「意思疎通できない人たちを刺した」「障害者なんていなくなればいい」などと話していた。
 植松被告は捜査段階の精神鑑定で万能感や特権的人間との自意識を持つ「自己愛性パーソナリティー障害」と診断され、横浜地検は17年2月、完全責任能力を問えると判断し起訴。弁護側は起訴後の精神鑑定を請求し、結果は同様のパーソナリティー障害だった。
 起訴状によると、16年7月26日未明、入所者の男女を刃物で突き刺すなどして19人を殺害、24人に重軽傷を負わせたとされる。また、職員2人を結束バンドで廊下の手すりに縛り付け、負傷させたとしている。
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堀ちえみさん、発語練習で「舌から血が出るんじゃないかと…」

2020年01月09日 10時11分56秒 | ガン
堀ちえみさん、発語練習で「舌から血が出るんじゃないかと…」
2020年1月8日 (水)配信読売新聞

 昨年2月に口腔がんで手術を受けたタレントの堀ちえみさん(52)が7日、テレビ朝日系の番組「徹子の部屋」に出演し、手術後初めて、肉声で闘病生活について語った。
 堀さんは冒頭でファンに向け、「大変でしたけど無事戻ってきました」とあいさつ。司会の黒柳徹子さんに「(がんは)ステージ4だったので、生きて戻ってこられないという覚悟もしました」と、当時の心境を明かした。家族の説得で手術に踏み切り、舌の6割以上を切除。太ももから組織を移植したという。
 番組で堀さんは、しゃべる練習の様子を撮った動画を交えながら、「舌から血が出るんじゃないかなと思うぐらい一生懸命しゃべって、発語できるように頑張りました」と振り返った。
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