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シリアの救助ボランティア団体、ウクライナ向け動画制作

2022年04月14日 22時50分58秒 | ウイルス

シリアの救助ボランティア団体、ウクライナ向け動画制作

その他 2022年4月12日 (火)配信AFPBB News
 
シリア北西部イドリブ県アリハで、ウクライナ向けの応急処置解説動画の撮影に臨む救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット」のメンバー(2022年3月16日撮影)。(c)Omar HAJ KADOUR / AFP

 【AFP=時事】シリアの救助ボランティア団体はこのほど、ウクライナのボランティア向けに、自分たちの実体験から得た情報を盛り込んだ救助活動のためのチュートリアル動画を制作した。

 動画を制作した「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」(正式名称:シリア民間防衛隊、Syria Civil Defence)は長年、ロシア軍による攻撃の中、救助活動を行ってきた。撮影が行われた、反体制派が実効支配するイドリブ(Idlib)県アリハ(Ariha)では、今でもロシア軍による空爆が繰り返されている。

 メンバーは破壊された建物の中で、実習用マネキンを使い、包帯や止血帯の巻き方を解説している。

 シリアでは、10年以上続く内戦の悲惨な経験から得た知識を、ロシアによる侵攻を受けるウクライナに役立ててもらおうとする取り組みが増えている。

 ホワイト・ヘルメットのメンバー、イスマイル・アブドラ (Ismail al-Abdullah)さんはカメラに向かい、ロシア軍がウクライナで学校や病院、人道支援活動をしている人を標的にしているとされることについて、「悲しいことに私たちにはあまりにも身近だ」と語った。

 またアブドラさんは、最初の爆撃の後に救助者が集まってきた頃合いを狙ってもう一度爆撃を行う「二段攻撃」に注意するよう警告し、救助活動中の犠牲を減らしたいと訴えた。

 ロシア軍は二段攻撃の他、都市包囲、民間インフラへの爆撃、いわゆる「人道回廊」の設置など、シリアで実施した戦略をウクライナでも行っている。

 さらにアブドラさんは、信頼性を確保し、組織的な中傷から自衛できるよう「ゴープロ(GoPro)」などのアクションカメラで活動を記録するよう助言する。シリアでは以前、救助者に対する組織的な中傷が行われた。

 動画に登場するボランティアの一人で医学生のモハメド・ハジ・ムサ(Mohamed Haj Musa)さんはAFPに対し、「自分たちで実際に体験したことで、犠牲者も見てきた」とし、その経験がより多くの命を救うことにつながるのを願っていると語った。

 動画はホワイト・ヘルメットのウェブサイトに掲載される。

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コロナ「共存」に接種重要 3回目ペース沈滞気味 平井伸治全国知事会長インタビュー

2022年04月14日 22時25分18秒 | 行政

コロナ「共存」に接種重要 3回目ペース沈滞気味 平井伸治全国知事会長インタビュー

 2022年4月12日 (火)配信共同通信社
 

 新型コロナウイルスワクチンの住民接種事業の開始から1年となり、全国知事会の平井伸治(ひらい・しんじ)会長(鳥取県知事)に自治体の取り組みや課題を聞いた。

 ―住民接種の意義は。

 「新型コロナを完全に抑え込むのは難しいかもしれない。コロナと共存する『ウィズコロナ』での社会経済を考えると、ワクチン接種はより重要になってくる」

 ―1年を振り返って。

 「最初は、自治体へのワクチン配分がなかなか示されなかったほか、医療人材確保も課題だった。打ちやすい環境を整えるため、鳥取県は、一部で生活圏が近い兵庫県北部と共同接種を行った」

 ―住民接種は、高齢者から始まった。

 「運転免許を返納している人もいた。接種会場への送迎も重要で、対応するため国に財源の手当てを求めた。課題ごとに地方と国がコミュニケーションを取り、事業にだんだんと弾みがついた」

 ―2回目から3回目の接種間隔を6カ月に前倒しするなど、国の方針変更が相次いだ。

 「現場は接種券や会場の手配をしており、前倒しへの対応は簡単ではなかった。国が早く6カ月間隔で打つと決め、ワクチン配送計画も示していれば、『第6波』での高齢者の感染をもっと防ぐことができたのではないか」

 ―国への要望は。

 「3回目のペースが沈滞気味になっていることに、現場は非常に悩んでいる。打たなくてもいいというムードが広がっているのではないかと危惧する。『第7波』に備えて接種してもらえるよう、国は必要性を今まで以上に明らかにしてほしい。4回目も実施するなら計画を早期に示すべきだ」

  ×  ×  ×

 ひらい・しんじ 1961年東京都生まれ。旧自治省などを経て2007年から鳥取県知事。21年9月に全国知事会長に就任

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