丸山知事「第7波に入った」と認識、新学期前に換気の徹底呼びかける
新型コロナウイルスの感染確認が相次ぐ事態を受け、島根県の丸山達也知事が6日、県内が感染拡大の第7波に入ったとの認識を示した。若年層への広がりが目立っており、新学期が始まるのを前に、会話などによる微小粒子(エアロゾル)対策として、学校内での換気を徹底するよう呼び掛けた。
県内では3月24日以降、100人規模の感染確認が続いており、1週間の感染者数(人口10万人あたり)は6日時点で146・3人。県内全域にまん延防止等重点措置が適応された1月27日時点の人数(129・7人)を超えた。
地域別では江津市418・2人、益田市253・3人、松江市194・5人で、年代別では18歳以下が379・2人と突出し、19~29歳215・5人、30~49歳168・7人。3月21日~4月5日に公表されたクラスター(感染者集団)29件のうち、19件が学校や児童クラブ、保育施設に集中した。
丸山知事は、部活動の一斉停止や県外から来た人の歓迎会の延期要請など対策を進めたにもかかわらず、感染拡大が続く点について「(進学や異動による)県外往来で増える要素の方が大きい。(対策を)やっていなければとっくの昔に過去最高になっていたかもしれない。協力はいただいている」と述べた。
(佐々木一全)