最近はこのような根の張りかたを「サークリング」と称して忌み嫌う傾向があるが・・・・。
そのため、このような根の張り方にならないようにする目的で「スリット鉢」というものにも人気が出ているが・・・・。
が、私はこのような状態を嫌うことはなく、スリット鉢もあまり好きではありません。
一部の花卉生産農家でも「苗の生育が良くない」と感じ、スリット鉢の使用をやめるところも。
効果に疑問を感じて、コスト的な面もあって初めから使わないところも多いのだとか。
子の苗も普通のポリポットです。
これがその本体のラナンキュラスです。
4ポット植えてあるが、どれも同じようによく根が張っています。
これはだいぶ前に買ったラナンキュラスです。
これも同じようによく根を張っていました。
こちらはガザニアだが、これもよく根を張っていました。
こちらはアネモネだが、これも根の張りはすごかったです。
どれも根の張りがすごいだけでなく、株の大きさも普通のものより大きいです。
それでは何故「サークリング」が嫌われるのか。
それは「サークリング=根詰まり」と思うからだと思うが。
サークリングを起こして根詰まりになると・・・・。
その後の生育が悪くなる。
が・・・・・。
ここに大きな間違いのもとがあるのです。
それでは、何故根が良く張ってサークリングを起こすのか。
地植えなら自由に伸びることのできる根も、ポットでは自由に伸びることはできず、仕方なしにサークリングを始める。
ところが・・・・。
根が良く伸びて株の育ちが良いと、いやでも「肥料不足(切れ)」を引き起こします。
そう、後の生育が悪くなるのは、「肥料切れ」によるもので、サークリングが直接の原因ではないのです。
私は昔からこのことを知っていたので、こういうポット苗を買ってくるとすぐに液肥を与えるようにしています。
それも、「やや濃いめの液肥」です。
正直、店頭で売られている苗は、そのほとんどは「肥料切れ」を起こしているのです。
人間に例えるなら、「食糧不足で飢餓状態」になっているので、とりあえずはすぐに食事(肥料)を与えるのです。
そうすれば少々根詰まりを起こしている苗でもその後の生育はあまり悪くはならないのです。