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フローラン・シュミットのバレエ音楽「サロメの悲劇」作品50を聴く

2017-05-11 07:09:37 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1870年生まれのシュミットが、
1907年に作曲したバレエ音楽「サロメの悲劇」作品50である。
フローラン・シュミットはパリ音楽院に学び、
マスネやフォーレに師事した。
今回聴いたCDは、ポール・パレー指揮、
デトロイト交響楽団の演奏による。
ストラヴィンスキーに献呈されたこの曲は、
低弦と金管楽器により重々しく奏でられる序曲から始まる。
やがて、オーボエやフルートなどの木管楽器とハープも入り、
幻想的な感じが続いていき、印象派的な音楽が展開される。
牧歌的でロマン的な音楽がしばらく続いた後、
真珠の踊りの部分に入り、弦楽器とファゴットで速い動きを見せ、
弦楽器が舞踏的な旋律を奏でていき、
木管楽器や弦楽器によりその旋律を受け継いでいく。
金管楽器や打楽器も加わり、盛り上がりをみせ、
そのあとファゴットの旋律で始まるレントの部分に入り、
それを弦楽器とハープが受け継いでいき、その部分を繰り返す。
やがて海上の誘惑の部分に入っていくが、
ここはドビュッシーの「海を」思わせる部分で、
序曲にも出てきたハープが活躍する部分が現れる。
金管楽器と打楽器が活躍し、いったん高揚したあと、
静まった部分になり、木管楽器の独奏が活躍する。
そして稲妻の踊りに入り、荒々しい音楽になる。
ムソルグスキーの「禿山の一夜」を思わせもする。
その荒々しい部分が終わると、いったん静かになるが、
その先に何かがあるかのように重々しい感じの音楽が続き、
恐怖の踊りに入り、劇的で荒々しい音楽となり、
金管楽器と打楽器を中心に盛り上がり、最後は悲劇的に終わる。

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