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オタール・タクタキシヴィリの交響曲第2番ハ短調を聴く

2013-12-02 05:57:02 | 古典~現代音楽その他の地域編
一昨日、昨日もウォーキングを休んでいます。
まだ時々咳が出るので、本当に今年の風邪は長引きます。
今回とりあげるのは1924年生まれのグルジアの作曲家、
タクタキシヴィリが1953年に作曲した交響曲第2番ハ短調である。
トビリシで生まれた彼は、トビリシ音楽院を卒業し、
在学中にはグルジア・ソビエト社会主義共和国の国歌を作曲したようだ。
その後はトビリシ音楽院の教授や、
グルジア国立合唱団の指揮者を務めるなどした。
作曲では数々の賞を受け、グルジア作曲家連盟の議長にもなった。
今回聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏による。
第一楽章アンダンテは、力強く弦楽器のユニゾンで旋律が奏でられて始まる。
金管楽器も加わりながら、歌うような堂々とした主題が奏でられていく。
もう一つの主題はそれとは対照的に叙情的で、弦楽器により奏でられる。
やがて、金管楽器も加わりながら盛り上って終わる。
さらにもう一つ牧歌的な主題が木管楽器によって示される。
この提示部が終わると展開部に入り、それぞれの主題が展開されていく。
そして金管楽器中心に盛り上がりをみせたところで、
弦楽器により穏やかな感じの部分になり、
フルートが甘美な旋律を奏でていく。
弦楽器が民謡風の旋律を奏でていき主題が再現されて、
弦楽器だけが残って、最後は静かに終わる。

第二楽章ヴィーヴォは、軽快な民謡風の旋律が奏でられて始まる。
弦楽器と木管楽器により流れるように旋律が奏でられていく。
グルジア民謡が効果的に使われ、金管楽器が加わり盛り上る。
そのあとは弦楽器のピチカートによる中間部に入る。
フルートやオーボエなども牧歌的な旋律を奏でていく。
そして冒頭の軽快な民謡風の旋律が再び奏でられ、
金管楽器が加わり盛り上って、最後力強く終わる。
第三楽章アダージョは、弦楽器のユニゾンで旋律が奏でられる。
ハープの伴奏のあとクラリネットの旋律が入り、
再び弦楽器のユニゾンとなり、ハープの伴奏のあと、
今度はフルートが甘美な旋律を奏でていく。
そして弦楽器により叙情的な旋律が奏でられていく。
時には打楽器と金管楽器を加えドラマティックに盛り上り、
時には弦楽器による民謡風でロマンティックな旋律が奏でられ、
そのような静と動の部分を繰り返していく。
とにかくフルートが旋律を奏でていく部分や、
弦楽器の奏でる叙情的な旋律は美しく、低弦の重々しい旋律のあと、
ヴァイオリンがやさしく旋律を奏で最後は消え入るようにして終わる。
第四楽章アレグロ・モルトは、力強い一撃で始まり、
軽快で勇ましい感じの旋律が弦楽器により奏でられていく。
そして弦楽器の伴奏の上で金管楽器が朗々とした旋律を奏でていく。
それぞれの旋律が展開されながら、徐々に盛り上がりをみせていき、
金管楽器がファンファーレ風に奏で、
打楽器の激しいリズムと木管楽器のやりとりが続き、
弦楽器の速い動きに金管楽器も加わり、最後は盛り上って力強く終わる。

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