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リヒャルト・シュトラウスの交響的幻想曲「イタリアから」作品16を聴く

2014-02-10 05:12:34 | リヒャルト・シュトラウスの作品
昨日は朝から家の前の道路の雪掻きで、ウォーキングどころではない。
今回取り上げるのはリヒャルト・シュトラウスの作品で、
1886年に作曲された交響的幻想曲「イタリアから」作品16である。
聴いたCDは、デイヴィッド・ジンマン指揮、
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による演奏である。
第一楽章「カンパーニャにて」は、日の出の様子から始まり、
木管楽器により朝のすがすがしい気分が表されている感じだ。
ヴァイオリンがやがて主題を奏でていくが、とても情熱的である。
トランペットが絡み、盛り上がりをみせていく。
日が昇ったあとはクラリネットによる別の主題が現れ、
それも絡みながら、雄大な自然の様子が描かれていき、
最後は弦楽器とハープでおだやかな感じを示して静かに終わる。

第二楽章「ローマの廃墟」は、冒頭トランペットの華やかな旋律で始まり、
それを弦楽器が繰り返したあと木管楽器により感傷的な旋律が奏でられる。
またヴァイオリンによる明るい旋律も現れる。
それらの旋律が変形されながら曲はドラマティックに展開されていく。
その主題の展開の手法はなかなかよく、最後は盛り上がって力強く終わる。
第三楽章「ソレントの海岸にて」は、序奏から木管楽器やハープにより、
海を感じさせるような音楽で始まり、幻想的である。
主部に入りヴァイオリンが民謡風の旋律を歌うように奏でていく。
またクラリネットとファゴットが別の民謡風の旋律が奏でられていく。
木管楽器と弦楽器がそれぞれ旋律を受け継いでいくところが美しい。
序奏の部分が再び現れて、最後は消え入るようにして静かに終わる。
第四楽章「ナポリ人の生活」は、なじみのある旋律で始まる。
「フニクニ・フニクラ」の旋律をもとに明るく始まる第一主題と、
そしてタランティラ風の旋律も現れる第二主題が奏でられる。
それらの主題をもとに展開されて明るいナポリ人の気質を示していく。
最後は「フニクニ・フニクラ」の旋律をもとに盛り上がって力強く終わる。

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