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オラモ指揮のジャン・シベリウスの交響曲第6番ニ短調作品104を聴く

2013-09-05 06:54:03 | ジャン・シベリウスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いたのはシベリウスが1923年に作曲した交響曲第6番ニ短調作品104である。
今回はサカリ・オラモ指揮、バーミンガム市交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モルト・モデラートは、
弦楽器により素朴でやさしさのある旋律が奏でられて始まる。
フルートなど木管楽器が絡んで、北欧の自然を感じさせる。
ハープと弦のトレモロが入り、フルートとオーボエに導かれ、
弦楽器が主題を奏でていき、それから展開部に入り、主題を展開していく。
この辺りの各楽器の動きをオラモ盤はクリアに示し、
いきいきとしたテンポで進めていき、なかなかいい。
再現部を経て、最後は弦楽器の響きの中、おだやかに終わる。
第二楽章アレグレット・モデラートは、ティンパニの音で始まり、
フルートとファゴットが素朴な主題を奏でていく。
その旋律を弦楽器が受け継いでいき、
そのあとはフルートと弦楽器交互にその主題を受け継いでいく。
金管楽器も加わり、徐々に激しい感じになる中、主題は展開され、
そのあと弦楽器により速い感じの動きになり、
木管楽器のそれに絡んで、幻想的な雰囲気になる。
最後は木管楽器とハープと弦楽器によりおだやかに終わる。

第三楽章ポーコ・ヴィヴァーチェは、弦楽器の刻むリズムに乗って、
フルートなど木管楽器が絡んでいき、弦楽器が主題を奏でていく。
やがてフルートにより軽快なもう一つの主題が現れる。
金管楽器が加わって盛り上ったあと、再び二つの主題が繰り返され、
金管楽器中心に盛り上ったところで終わる。
第四楽章アレグロ・モルトは、力強い旋律が弦楽器により奏でられて始まる。
木管楽器も絡んでいったあと、ティンパニが響き、
もう一つの主題が弦楽器により現れ、木管楽器も一部受け継ぎながら、
何度も繰り返されていき、荒々しさも加えていく。
そして再び最初の主題が現れて、その後主題は展開されていく。
そのあと弦楽器により神聖な感じの旋律がユニゾンで奏され、
木管楽器と弦楽器が交互に旋律を奏でていき、
ティンパニのトレモロの中、弦楽器が旋律を奏でて静かに終わる。
オラモ指揮によるシベリウス交響曲全集を聴いた時、
なぜかあまりいい印象は受けなかったのだが、
改めて聴いてみると少なくともこの交響曲第6番の演奏は、
彼らしさを示しているいい演奏であると思う。

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