Mars&Jupiter

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マゼール指揮のグスタフ・マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」を聴きながら、緑園都市から二俣川まで歩く

2015-01-08 06:45:11 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は緑園都市駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1884年から1888年にかけて作曲された交響曲第1番ニ長調である。
今回聴いたCDは、ロリン・マゼール指揮、
フランス国立管弦楽団の演奏による。
これは1980年代に交響曲全集を完成させる前の1979年3月に録音された。
第1楽章「ゆっくりと、ひきずるように~常に非常に気楽に」は、
長めの序奏が付いたソナタ形式で書かれている。
弦楽器が弾く長いイの持続音の上で、木管楽器が四度下降の動機を奏でて始まる。
あのあたりの木管楽器の動きはマゼール盤でははっきりつかめる。
ホルンの吹奏がこれに絡み、序奏が終わり提示部に入る。
四度下降の動機をもとにチェロが第一主題を朗々と奏する。
そのあと転調してから現れる第二主題により盛り上がりをみせ、
静かになったところで、再び提示部が繰り返される。
展開部では、さまざまな動機が変形されていく。
軽快なテンポの中、各楽器が歌うように奏していく。
奏者ものびのびと自然に演奏している印象を受ける。
再現部から最後まで速いテンポで進んでいくが、
ここでは金管楽器の音が抑えられていてややつまらない。
あっさりとした盛り上がりに欠けた感じで終わる。

第2楽章「力強く動いて、ただ速すぎずに」は、三部形式である。
ヴァイオリンとヴィオラが舞曲風の旋律を奏でていく。
中間部のトリオで甘美な旋律が奏でられ、再び冒頭の旋律が現れ、
金管楽器を中心に最後に盛りあがったあと終わる。
第3楽章「厳粛にそして荘重に、引きずらずに」は、三部形式である。
マゼール盤では四度の動機が乾いたティンパニの音で現れる。
この音は指定ではppなのだが、他の盤と比較すると大きすぎる。
はっきり聞こえすぎるのもどうなのだろうか。
そのあとコントラバス、チェロが哀愁漂う旋律を奏で、
これがカノン風に展開し、もう一つオーボエが奏する切ない旋律も現れ、
この二つの旋律を中心に音楽が展開される。
中間部に回想風の旋律も現れ、再びティンパニが四度の動機叩き、
二つの旋律が再び現れ、最後は静かな静寂に包まれていく。
第4楽章「嵐のように動いて」は、弦と金管楽器によって、
冒頭から嵐のような荒々しい音楽が奏される。
この音楽のあと弦楽器と木管楽器によって力強い第一主題が現れる。
この主題を中心に情熱的に展開され、盛りあがりをみせたあと、
ヴァイオリンによって回想風で甘美な第二主題が現れる。
音楽はこの二つの主題を中心に、盛り上がる部分と静かな部分を繰り返し、
徐々にクライマックスへと向かって、最後は力強く終わる。
しかし、なぜかこの演奏にはドキドキさせるような部分や、
ワクワクさせるようなものを感じさせない。
凡庸といえばそうだし、普通といえば普通。
リヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲にみせたようなところはみられない。
終楽章に至って感じたマゼール盤の印象は全集盤で感じたことと同じだった。

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