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ハーラル・セーヴェルーの交響曲第4番作品11を聴く

2022-08-02 09:49:32 | 古典~現代音楽ノルウェー編
8月に入ったので南北のアメリカ編を終わりにし、
久しぶりに北欧編に入り、交響曲・管弦楽曲中心に触れていきたい。
今回は1897年生まれのノルウェーの作曲家、
セーヴェルーが1937年に作曲した、
交響曲第4番作品11を取り上げる。
この作品を1937年11月9日に初演した指揮者
ハラルド・ハイデに献呈されている。
聴いたCDはウーレ・クリスチャン・ルード指揮、
スタヴァンゲル交響楽団の演奏である。
この交響曲は単一楽章制の作品で、
最初のモデラートは弦楽器でゆるやかに始まり、
木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
やがて生き生きとした軽快な旋律が、
様々な楽器で奏でられていく。
アレグロの部分ではフーガ風の展開もみられ、
弦楽器中心に室内楽的な緻密で繊細な部分と、
金管楽器が中心にダイナミックに盛り上がる部分が、
交互に現れて、その対比も興味深く、聴きやすい作品である。
弦楽器が奏でる旋律の中には北欧的な部分も見られるが、
ショスタコーヴィチに似たところもある。
終わりの方で弦楽器中心に旋律が奏でられ、
そこに金管楽器が加わり盛り上がるが、最後は静かに終わる。

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