Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第3番から交響曲第6番までを聴く

2022-12-30 22:30:56 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
年末はベートーヴェンの交響曲を聴く。
今日は交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55から、
交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68まで聴きました。
今回聴いたCDはサー・コリン・デイヴィス指揮、
BBC交響楽団の演奏で1970年代の録音である。
それぞれについて簡単に感想を書いていく。
交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55は、
第一楽章から颯爽とした感じで力みのない演奏である。
自然に流れていき、各楽器の音もバランスよく鮮明に聴こえる。
第二楽章も感情に流されることはないが、
演奏はダイナミックでドラマティックである。
第三楽章、第四楽章を聴いても見通しの良い演奏で、
各楽器の音の動きがよくわかるし、音量のバランスがいい。
終わり方もとてもスマートな感じがする。

交響曲第4番変ロ長調作品60は高校時代に友人の家で、
発売されたばかりのこの録音のレコードを聴いた思い出がある。
第一楽章のゆったりと始まる序奏に続き、
あふれんばかりにみなぎる力で弦楽器が主題を奏で、
始まる感じが印象に残っていて、友人が勧めていた。
その時のことを思い起こすかのように生き生きとした演奏である。
流れるように音楽は進み、力強さとやさしさのメリハリを感じる。
第二楽章はゆったりと始まり、木管楽器の響きが美しい。
第三楽章と第四楽章は弦楽器の活躍が際立っている。

交響曲第5番ハ短調作品67「運命」は、
第一楽章のはじまりは特に変わったところはないが、
徐々に力がこもっていくなと感じたりする。
金管楽器と弦楽器が特に緊迫した感じを出している。
第二楽章は弦楽器でゆったりと静かに始まるが、
金管楽器が鳴り響くところは力強く対照的である。
第三楽章は金管楽器が鳴り響いて始まるところが力強い。
第四楽章も堂々として力強くなかなか素晴らしく、
金管楽器と打楽器の鳴り響く最後がいい。

交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68は、
第一楽章の軽快で躍動的な始まりがいい。
展開部からの部分が特によく、流れるような進行がいい。
第二楽章は木管楽器の中での旋律の受け渡しが心地いい。
第三楽章以降も自然な流れで各楽器の音のバランスがいい。
第四楽章の荒々しさの中では弦楽器が動きのよさをみせる。
第五楽章でも弦楽器が流れるように美しい旋律を奏でていき、
金管楽器とともに盛り上げて、最後はさわやかに終わる。
一気に第3番から第6番まで聴いてみたが、
この時期のコリン・デイヴィスのベートーヴェンは、
なかなかオーケストラも含めいい演奏をみせていると思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヨハン・シェッレの「われら... | トップ | ルートヴィヒ・ヴァン・ベー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲」カテゴリの最新記事