Mars&Jupiter

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フリードリヒ2世のフルート協奏曲第4番ニ長調を聴きながら片倉町から上星川まで歩く

2009-04-07 20:09:49 | 古典~現代音楽ドイツ編
今日は片倉町から上星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1712年生まれのフリードリヒ2世の作品。
フリードリヒ2世(大王)は世界史にも登場するプロイセンの王で、
有名であるが、彼自身もフルートをこよなく愛し、
クヴァンツなど音楽家を宮廷に招くなどしている。
宮廷で音楽会などが盛んに行われたのは、
王位に即位した1740年から七年戦争が始まる1756年の間までで、
七年戦争は確かに勝利したものの、戦争が始まってからは、
宮廷での音楽会などの開催は少なくなっていったようだ。
フルート協奏曲第4番ニ長調の作曲年代はわからないが、
1740年から1756年までの間に多くの作品が作曲されたようなので、
このあたりに作曲されたのではないだろうか。
フルートと弦楽器と通奏低音のための協奏曲である。
今回聴いたCDはランパルのフルート、レーデルの指揮、
ミュンヘン・プロアルテ管弦楽団による。

第一楽章アレグロは、弦楽器と通奏低音による序奏に続き、
フルート独奏が軽やかな主題を吹いていく。
中間部では、主題はフルート中心に変形され、
哀愁も漂わせもするが、気品を保ちながら、
時には愛らしく、おおらかにそして優雅に奏される。
フルートの演奏が華麗な感じをもっていてよい。
第二楽章アダージョは、田園風のゆったりした曲である。
たっぷり歌い上げるような旋律は美しい。
最後の方に短いカデンツァ風の独奏があり、
ランパルらしい優雅なフルートの音が聴くことができる。
第三楽章アレグロは、舞踏風の音楽で軽快に始まる。
弦楽器と通奏低音の演奏に続き、
フルートが加わって華やかさが加わっていく。
主題が展開されていく中間部から終わりにかけて、
ランパルらしい名人芸的な演奏を聴くことができる。
最後まで爽快感のある軽やかで、華やかな音楽である。

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