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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37を聴きながら西谷から二俣川まで

2009-04-04 22:11:31 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
今日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1770年生まれのベートーヴェンの作品。
ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37は、1800年に作曲された。
初演は1803年で作曲者自身の演奏で行われたようだ。
今回聴いたCDはダニエル・バレンボイムのピアノ、
クレンペラーの指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団による。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、ソナタ形式で書かれ、
冒頭から堂々と弦楽によって奏される主題は、
やがて管弦楽全体で奏され、いかにもベートーヴェンらしい。
ピアノ独奏が入ることで初めてピアノ協奏曲らしくなり、
ここからピアノと管弦楽による掛け合いが始まり、
主題を弾くピアノの音の美しさも、魅力的である。
展開部の主題の扱い方もあざやかで、さすがといえる。
古い録音であるが、バレンボイムのピアノも、
モーツアルトの流れるような演奏を聴かせてくれ心地いい。
カデンツァはベートーヴェンによるもので、
このカデンツァが終わるとコーダに入り、
悲劇的な感じを持たせながらも堂々と終わる。
1800年といえば交響曲第1番が完成した時期である。
交響曲に比べるとこちらの方がはるかに、
ベートーヴェンらしさが出ている感じがする。

第二楽章ラルゴは、複合三部形式で書かれており、
ピアノ独奏から始まるこの曲はのんびりとした感じで、
前楽章とは対照的に牧歌的でありオアシスのようでもある。
ピアノが奏でるのは歌うような旋律で、美しく、官能的である。
最後は弦楽器に続き、ピアノと管楽器中心に静かに終わる。
第三楽章ロンド、アレグロは、ピアノ中心に奏される旋律で始まる。
ピアノと管弦楽の旋律の掛け合いによって曲は進行していく。
管楽器によりもう一つの主題が現れ、
ピアノがそれを受け継ぐが、この主題は田園的であるが、
その後の短いフーガ風の展開はなかなかだ。
古典的な部分とロマン派的な部分の両方を感じさせ、
最後のコーダはプレストで、軽快にしかし堂々と終わる。

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