今回取り上げるのは1770年生まれのベートーヴェンが、
1824年に作曲した交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125である。
演奏はマーガレット・プライスのソプラノ、
マリアナ・リポヴシェクのメゾ・ソプラノ、
ペーター・ザイフェルトのテノール、
ヤン=ヘンドリク・ローテリングのバス、
デュッセルドルフ楽友協会合唱団、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団である。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器がゆったりと音型を繰り返しながら始まる。
提示部に入り、第一主題が弦楽器や金管楽器により力強く奏でられ、
第二主題は弦楽器と木管楽器を中心に優しく奏でられていく。
展開部に入り各主題は変形されていくが、
ここでは弦楽器と金管楽器の掛け合いの部分がいい。
金管楽器の音がクリアに聴こえるのもよく、
力づくの演奏になっていないところがいい。
各楽器が旋律を引き継ぎながら、
流れるように自然に音楽が進行していき、
コーダの盛り上げ方もなかなかで、
最後は金管楽器と打楽器、弦楽器で力強く終わる。
第二楽章モルト・ヴィヴァーチェは弦楽器が刻む音型に、
木管楽器や金管楽器が絡む部分がいい。
各楽器の動きがよくわかり抑制されたバランスの上で、
生き生きとした音楽が表現されていく。
ティンパニの荒々しいリズムもだいぶ抑制されている。
中間部のトリオの部分は終楽章の歓喜の歌を想起させる。
ホルンから木管楽器へとその主題が引き継がれる部分がいい。
そのトリオが終わると再び冒頭の荒々しいスケルツォ主題が現れる。
全体的にリズミカルであり、各楽器の音のバランスは絶妙である。
第三楽章アダージョ・モルト・エ・カンターヴィレは、
冒頭の木管楽器の平和な響きに続き、
弦楽器が味わい深い穏やかな旋律を奏でていく。
弦楽器の愛情にあふれた柔らかな音色と、
木管楽器の温かい音色が重なり合っていい。
主題をもとに変奏曲風な展開を進めていき、
弦楽器と木管楽器が絡み合っていくところが美しい。
金管楽器によるファンファーレ風の部分が途中何度か現れ、
その雰囲気を何度が中断させるが、それでも再び甘美な旋律が繰り返され、
最後は平和に満たされたような穏やかな感じで終わる。
第四楽章冒頭のプレストの部分は、ドラマティックに始まるが、
サヴァリッシュ盤は抑制を利かせて、あまり荒々しくはしない。
各楽章の回想部分が現れたあと、「歓喜の歌」の旋律がチェロで奏でられる。
これをヴィオラが引き継いでファゴットのソロが絡む。
その旋律をヴァイオリンや金管楽器が引き継いでいく。
そのあと再びティンパニの音と共にドラマティックになり、
バス独唱が入り、ゆったりと歌いあげ、
バス独唱と合唱による「歓喜の歌」が歌い上げられる。
そして四人の独唱者による四重唱が続き、
それに合唱が加わり管弦楽ととにも盛り上がりをみせていく。
それが終わると有名なトルコ行進曲風の音楽となり、
テノール独唱が入り、合唱も加わり盛り上がりをみせる。
そのあとはしばらく管弦楽のみの演奏の部分となる。
このあたりはフーガ風の展開となっている。
そして合唱が再び「歓喜の歌」を高らかに歌い、
合唱と金管楽器中心に高揚感のある音楽を生み出していく。
そして合唱による「抱擁を受けよ」で始まる歌を力強く歌い、
そのあとに独唱者による四重唱が続き、合唱も加わり、
合唱のみの部分と四重唱のみの部分を経て、
コーダに入り、管弦楽に導かれて合唱が歌い始める。
合唱が力強く歌い上げ、盛り上がりをみせたあとは、
最後は管弦楽のみの演奏となり盛り上って終わる。
今年2016年という年もいよいよ終わりますね。
1824年に作曲した交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125である。
演奏はマーガレット・プライスのソプラノ、
マリアナ・リポヴシェクのメゾ・ソプラノ、
ペーター・ザイフェルトのテノール、
ヤン=ヘンドリク・ローテリングのバス、
デュッセルドルフ楽友協会合唱団、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団である。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器がゆったりと音型を繰り返しながら始まる。
提示部に入り、第一主題が弦楽器や金管楽器により力強く奏でられ、
第二主題は弦楽器と木管楽器を中心に優しく奏でられていく。
展開部に入り各主題は変形されていくが、
ここでは弦楽器と金管楽器の掛け合いの部分がいい。
金管楽器の音がクリアに聴こえるのもよく、
力づくの演奏になっていないところがいい。
各楽器が旋律を引き継ぎながら、
流れるように自然に音楽が進行していき、
コーダの盛り上げ方もなかなかで、
最後は金管楽器と打楽器、弦楽器で力強く終わる。
第二楽章モルト・ヴィヴァーチェは弦楽器が刻む音型に、
木管楽器や金管楽器が絡む部分がいい。
各楽器の動きがよくわかり抑制されたバランスの上で、
生き生きとした音楽が表現されていく。
ティンパニの荒々しいリズムもだいぶ抑制されている。
中間部のトリオの部分は終楽章の歓喜の歌を想起させる。
ホルンから木管楽器へとその主題が引き継がれる部分がいい。
そのトリオが終わると再び冒頭の荒々しいスケルツォ主題が現れる。
全体的にリズミカルであり、各楽器の音のバランスは絶妙である。
第三楽章アダージョ・モルト・エ・カンターヴィレは、
冒頭の木管楽器の平和な響きに続き、
弦楽器が味わい深い穏やかな旋律を奏でていく。
弦楽器の愛情にあふれた柔らかな音色と、
木管楽器の温かい音色が重なり合っていい。
主題をもとに変奏曲風な展開を進めていき、
弦楽器と木管楽器が絡み合っていくところが美しい。
金管楽器によるファンファーレ風の部分が途中何度か現れ、
その雰囲気を何度が中断させるが、それでも再び甘美な旋律が繰り返され、
最後は平和に満たされたような穏やかな感じで終わる。
第四楽章冒頭のプレストの部分は、ドラマティックに始まるが、
サヴァリッシュ盤は抑制を利かせて、あまり荒々しくはしない。
各楽章の回想部分が現れたあと、「歓喜の歌」の旋律がチェロで奏でられる。
これをヴィオラが引き継いでファゴットのソロが絡む。
その旋律をヴァイオリンや金管楽器が引き継いでいく。
そのあと再びティンパニの音と共にドラマティックになり、
バス独唱が入り、ゆったりと歌いあげ、
バス独唱と合唱による「歓喜の歌」が歌い上げられる。
そして四人の独唱者による四重唱が続き、
それに合唱が加わり管弦楽ととにも盛り上がりをみせていく。
それが終わると有名なトルコ行進曲風の音楽となり、
テノール独唱が入り、合唱も加わり盛り上がりをみせる。
そのあとはしばらく管弦楽のみの演奏の部分となる。
このあたりはフーガ風の展開となっている。
そして合唱が再び「歓喜の歌」を高らかに歌い、
合唱と金管楽器中心に高揚感のある音楽を生み出していく。
そして合唱による「抱擁を受けよ」で始まる歌を力強く歌い、
そのあとに独唱者による四重唱が続き、合唱も加わり、
合唱のみの部分と四重唱のみの部分を経て、
コーダに入り、管弦楽に導かれて合唱が歌い始める。
合唱が力強く歌い上げ、盛り上がりをみせたあとは、
最後は管弦楽のみの演奏となり盛り上って終わる。
今年2016年という年もいよいよ終わりますね。
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