大麦小麦 ビアカフェDAYS

長野県・八ヶ岳のふもとから送る、カフェの気取らない日常

読書感想文

2009-09-04 08:09:29 | キヨシロー
どうもまいど。大麦小麦で最近話題の、忌野清志郎さんの本です。
ブログの項目に、ついに「キヨシロー」を設けてしまいました。



名著です。
これを読んで、清志郎さんは、まっとうなひとなのだ、と知りました。



あれ?逆だったかな?このカンジからして、もうたまりません。

「双六」=「スゴいロック」だそうで。そのオレが瀕死なんだぜーい、と叫んでいる清志郎。
スゴいロック、って?なにやらエラく激しいような・・・?
いや、彼が言うのは、すごくかんたんなこと。
疑問におもうことや唄いたいモノ(この当時は「君が代」)を彼のスタイルで歌う、それだけなのに、いつも誰かとけんかしている。いや、ちがうな。
いつも誰かが、彼のやりかたに一方的に腹をたてて、CD売ってやらないよ、とか、それじゃ世間にたいしてナントカで・・・とか事なかれな言いがかりをつけられている。
そんな現状に、清志郎もまた怒っているけれど、「どうして正直になれないんだい?」と自然体で、彼のほうが一枚うわて。参ります。

この本は、雑誌の連載ページを編集したもの。
したがって、エッセイのほかにお気に入りのレコード紹介、ほとばしるイラスト、またはマンガがついてます。もりだくさんでイイカンジだ。
エッセイも、ストレートなメッセージからシュールなフィクションまで、違和感なく収まってます。



なにより、言葉がとてもイイ。
簡潔で、リズムがあって、やさしい。
ここで紹介しようと読み返したら、付箋だらけ。
しかも一部分だけ切り取っても、よさが伝わらないだろう。
まあ、あえて一例だけ。

「俺は右でも左でもかまわないんだ。そんなことどーでもいいんだ。右にどんどん行ってみろ。やがて左側に来ているのさ。地球は丸いからね。それよりも二人並んでいると俺の右側は君の左側だったりもするのさ。そんなことより俺は、人々の心の中に芯が一本通ってりゃいいんだ。それが一番大切なことだと思ってる。」


あと・・・これは本編じゃなく、文庫版あとがきなんですが。
2006年、喉頭ガンの宣告を受け、摘出手術(=声がでなくなる)をすすめられても断り、民間療法に治療を変えたときのこと。

「現代医学では、わからない病気はなんでもガンにされてしまうのだそうだ。とてもいい気分だった。心がかるくなった。思っていたとおりじゃないか。俺がガンだったら本当のガンのひとに失礼だと思っていたんだ。」
どうです?このやさしさ。このあきらめないひとこそが、ロックなんですね。


おっと、まだ終わりじゃないよ。9月9日までのランチです。

◎サンマのフライ オクラと山芋のネバネバソース

◎牛ひきのドライカレー バナナ風味

ネバネバソース!?字面に反して、激ウマですよ。ごはんにかけてもイイし、スタミナ満点。夏で疲れたカラダにお見舞いしてやってくださいまし。

カレーにバナナ!?大麦ファンの方にはおなじみでしょう。
ねっちりと、コクがイイ感じにでるのです。ぜひ体験してみてほしい。お待ちしてます。


                                  (M)



コメント
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