<大船渡温泉(4) 岩手・三陸>
古人曰く、早起きは三文の徳(得)、長寝は三百の損、夜なべは十両の損、だそうな。ま、わたしはいつだって早寝早起きだから、関係ないけども。
エレベーターで屋上階にいき、外に出ると昨日の大雨で洗いたての、真新しく涼やかな朝の大気に包まれた。
(おおー、青空に海、朝焼け、これはなんとも見事な景色だ・・・)
いつものように早起きして、自分なりの風呂道具一式を持って一階の大浴場でなく屋上に向かったのは、昨日から晴れたら屋上にいってみようと決めていたのだ。
山側というより駐車場側といった部屋だったので、すこしはオーシャンビュー客室からの景色をご相伴に預かりたかったのである。
都会のような常にどこかから聞こえる車の走行音もなく、野鳥も飛びまわる海鳥の声すらもない、ひたすら静寂のなかに圧倒的に迫ってくる景観があった。そして、聞こえるのは朝の爽やかな風の音ばかりだ。チェックイン以来の宿にまつわるあれこれ厭な気分も、完全に払拭された。
日頃、オーシャンビューなんか見慣れていてつまらぬと嘯いていたのに、けっこう感動している自分を発見して驚く。
いまこの瞬間、BGMでエンヤとかジョージ・ウィンストンでも大音量で流れたらいい。うん、ジョージ長いからエンヤの「Only Time」でいいな。
リアス式海岸に位置する大船渡湾は、屈曲した「L字」状の形状をしており、湾内には広域漁港として大船渡漁港が、湾奥には大船渡市の市街地と重要港湾である大船渡港がある。
湾の東、つまり正面に見えるのが尾崎岬である。
すぐ下にみえる大船渡湾の点々と浮かんでいるのは牡蠣の養殖いかだである。
岬の先にある防波堤近くにはホタテの養殖いかだ、その先に広がるのは太平洋だ。外洋ではワカメ養殖や、アワビ、ヒラメ等の栽培漁業がおこなわれている。
温泉からの絶景もみようと、一階に降りる。
真っ直ぐ、水平方向に吹き抜け状になった正面に、晴れ渡った湾がみえた。
(よしよし、運よく温泉も独り占めだ)
内湯もそこそこに切りあげ露天風呂に移り、ひたすら景観を堪能する。(温泉はたいしたことないからね)
温泉を出ると、ようやく気分が落ち着いたので玄関脇の喫煙所で一服する。咥え煙草ですこし歩き、ホテルの建物を見あげて、あの左端の上から二番目が自分の部屋の位置だなと確認した。
最後の締めとなる、一見旨そうな朝食でまたしても失望した。今回もご飯である。このメシ、ひょっとしたら昨夜から保温したヤツでないのか、と思うくらい絶望的に不味かった。
想い出に残るような素晴らしい景観を楽しめる宿として、選択肢(小食用コース)を増やすか量より質の食事を提供してほしいものである。
せめてご飯だけでも、と思うのはわたしだけだろうか。なんなら朝は簡単な洋食を選べるだけでもいい。
とりあえずわたしがまた訪れるなら、オーシャンビューの部屋の無難なB&B泊にするだろう。
→「大船渡温泉(1) 岩手・三陸」の記事はこちら
→「大船渡温泉(2) 岩手・三陸」の記事はこちら
→「大船渡温泉(3) 岩手・三陸」の記事はこちら
古人曰く、早起きは三文の徳(得)、長寝は三百の損、夜なべは十両の損、だそうな。ま、わたしはいつだって早寝早起きだから、関係ないけども。
エレベーターで屋上階にいき、外に出ると昨日の大雨で洗いたての、真新しく涼やかな朝の大気に包まれた。
(おおー、青空に海、朝焼け、これはなんとも見事な景色だ・・・)
いつものように早起きして、自分なりの風呂道具一式を持って一階の大浴場でなく屋上に向かったのは、昨日から晴れたら屋上にいってみようと決めていたのだ。
山側というより駐車場側といった部屋だったので、すこしはオーシャンビュー客室からの景色をご相伴に預かりたかったのである。
都会のような常にどこかから聞こえる車の走行音もなく、野鳥も飛びまわる海鳥の声すらもない、ひたすら静寂のなかに圧倒的に迫ってくる景観があった。そして、聞こえるのは朝の爽やかな風の音ばかりだ。チェックイン以来の宿にまつわるあれこれ厭な気分も、完全に払拭された。
日頃、オーシャンビューなんか見慣れていてつまらぬと嘯いていたのに、けっこう感動している自分を発見して驚く。
いまこの瞬間、BGMでエンヤとかジョージ・ウィンストンでも大音量で流れたらいい。うん、ジョージ長いからエンヤの「Only Time」でいいな。
リアス式海岸に位置する大船渡湾は、屈曲した「L字」状の形状をしており、湾内には広域漁港として大船渡漁港が、湾奥には大船渡市の市街地と重要港湾である大船渡港がある。
湾の東、つまり正面に見えるのが尾崎岬である。
すぐ下にみえる大船渡湾の点々と浮かんでいるのは牡蠣の養殖いかだである。
岬の先にある防波堤近くにはホタテの養殖いかだ、その先に広がるのは太平洋だ。外洋ではワカメ養殖や、アワビ、ヒラメ等の栽培漁業がおこなわれている。
温泉からの絶景もみようと、一階に降りる。
真っ直ぐ、水平方向に吹き抜け状になった正面に、晴れ渡った湾がみえた。
(よしよし、運よく温泉も独り占めだ)
内湯もそこそこに切りあげ露天風呂に移り、ひたすら景観を堪能する。(温泉はたいしたことないからね)
温泉を出ると、ようやく気分が落ち着いたので玄関脇の喫煙所で一服する。咥え煙草ですこし歩き、ホテルの建物を見あげて、あの左端の上から二番目が自分の部屋の位置だなと確認した。
最後の締めとなる、一見旨そうな朝食でまたしても失望した。今回もご飯である。このメシ、ひょっとしたら昨夜から保温したヤツでないのか、と思うくらい絶望的に不味かった。
想い出に残るような素晴らしい景観を楽しめる宿として、選択肢(小食用コース)を増やすか量より質の食事を提供してほしいものである。
せめてご飯だけでも、と思うのはわたしだけだろうか。なんなら朝は簡単な洋食を選べるだけでもいい。
とりあえずわたしがまた訪れるなら、オーシャンビューの部屋の無難なB&B泊にするだろう。
→「大船渡温泉(1) 岩手・三陸」の記事はこちら
→「大船渡温泉(2) 岩手・三陸」の記事はこちら
→「大船渡温泉(3) 岩手・三陸」の記事はこちら
見た目が良いだけに、提供はしたいが難しい事情もある気がして、それならご指摘の通り提供する内容や方法を考えて欲しいですね。外から持って来るとか。
B級グルメ専門みたいなものですから、料理についてはあまり能書きをいいません。
温泉好きなため、一宿一飯ならぬ千宿千飯をこなしているわけで、ご飯だけはどうしてもいいたくなってしまいました。
ただ、温泉と食事を置いておくと、景観はかなりお薦めできる宿です。
今後ともよろしくお願いいたします。