温泉クンの旅日記

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源氏山から銭洗弁天(2)

2018-12-05 | 鎌倉点描
  <源氏山から銭洗弁天(2)>

 切通しのひとつである化粧坂(けわいざか)である。



 鎌倉は三方を山で囲まれていて、海に面した平地といえばいわゆる猫の額より狭いのだ。唯一の出入口は切通しで七ヶ所、亀谷坂(かめがやつざか)、化粧坂(けわいざか)、巨福呂坂(こぶくろざか)、朝比奈坂(あさひなざか)、名越坂(なごえざか)、大仏坂、そして極楽坂である。七つの切通しに限られているから、鎌倉は丘陵が城壁代わりとなり、鎌倉は守りやすく攻められにくい自然の城塞であるといっていい。



 懐かしい芝が広がる公園に着くと、ここでひと休みして持ってきたパンやおにぎりを食べた記憶が甦る。今日は手ぶらなので、人目につかぬ隅っこで携帯灰皿片手に一服する。
 鎮座する銅像の源頼朝も八幡太郎に習い、この山で平家追討の戦勝を祈願したそうだ。



 急坂を降りていく。



 銭洗弁財天宇賀神社は、お金を「銭洗水」で洗うと何倍にも増えて戻ってくると伝えられているところから、「銭洗弁天」の名で知られている。
 入口である隧道を抜けて境内にいく。



 境内に入ると参拝客が多さに驚く。ただ拝むだけの参拝でなく、笊を使っての銭洗いという特殊な参拝方法がもの珍しいのか外国人観光客もかなりみかけた。

 洞窟のそばにあるのが、宇賀福神社である。


 
 巳の年の文治元年(1185年)の巳の月、巳の日の巳の刻、宇賀福神から「この地に湧きだす水で神仏を供養せよ、そうすれば天下泰平の世が訪れる」と源頼朝の夢にお告げがあり、この地に社を立てて宇賀福神を祀った。

 奥宮(洞窟)の中にある社が銭洗弁財天である。



 鎌倉五名水のひとつである霊水「銭洗水」は洞窟で湧きだしていて、ご利益をもらおうと多くの参拝客が訪れる。弁財天の縁日の巳の日には特にご利益があるという。


 
 この銭洗いだが、なんでも北条時頼が「この水で銭を洗って清め、更に心身を清めて行いを慎めば、清浄の福銭となる」と言ったとか、また極めて下品だが「お金をクソほどコスりたおして洗いまくり、クソほどご利益をたまわる」のだそうだ。



 さてと、腹も減っているが折角だ。帰り路に「佐助稲荷」に寄っていくとするか。



   →「源氏山から銭洗弁天(1)」の記事はこちら
   →「佐助稲荷」の記事はこちら


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