温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2011年11月

2011-12-07 | 雑読録
  <読んだ本 2011年11月>

 十年ひと昔というから、昔・昔・昔くらいのころに「エボニー・アンド・アイボリー」という曲があった。



 ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)という意味で、黒鍵・白鍵どちらも必要なように、有色人種と白人が調和する世界を唄ったものである。歌手はビートルズのポール・マッカートニー(白人)と盲目のスティーヴィー・ワンダー(黒人)で、かなりヒットした。



 静岡で「コメダ珈琲店」をみつけたので、ついに看板メニューの「シロノワール」に挑戦してみた。
 サンドイッチかホットドッグにしたいが、夜のおでんを考えてすこし軽いものにしたのだ。

 コメダ珈琲店にいったことを名古屋からきた同僚に言ったら、次にいったらぜひとも試すように言われた。ミニサイズもあるので、甘いものがあんまりなら、それを頼めばいいらしい。
 入り口でみた、たじろぐほどの実物大よりはさすがにちょっとばかり小さい。



 温かいデニッシュ生地のパンケーキに、冷たいソフトクリーム、サクランボの実が載っている。
 それにメープルシロップをかけて食べるのだが、甘党ではないのでやめておく。

 こわごわ、ひとくち食べた。
 冷たいアイスと、温かく甘すぎないさくさくふわふわなデニッシュ・・・なんとも不思議なハーモニーで美味しい。



 珈琲も初回と変わらず上等で、旨い。
 周りから送られる好奇な視線も気にせず、食べきった。

 シロノワールとは、ソフトクリームの「白=シロ」と、どちらかというと黒っぽいデニッシュなのでフランス語の「黒=ノワール」を合わせた造語であるという。
 なるほど、と感心した瞬間に「エボニー・アンド・アイボリー」という懐かしい曲を思いだしてしまったのだ。

 さて、読んだ本ですが、今月は6冊、累計で69冊。今年はどうやら80冊には届かなそうだ。

  1.○三十光年の星たち (下) 宮本輝 毎日新聞社
  2.◎PRIDE IWGP Ⅹ     石田衣良 文芸春秋
  3. ○鬼平犯科帳7       池波正太郎 文春文庫
  4. ◎ブラック・アイス     マイクル・コナリー  扶桑社ミステリー
  5. ○推理小説         秦建日子 河出文庫
  6. ○鬼平犯科帳6       池波正太郎 文春文庫

 宮本輝の「三十光年の星たち」はいつもなら二重丸なのだが、魅力的な登場人物が多いので紙数が足りない。もっと読みたい。できれば全三巻にしてほしかった。だから丸印にしてしまった。
 上巻での佐伯老人の言葉。

  「世の中で、というよりも、我々ひとりひとりの身の廻りで起こることことに、偶然
   てものはないってことだよ」

  『・・・その心を生涯持ちつづけるのは至難の業だ。前にも言ったが、人の心ほど
   移ろいやすいものはない。
   三十歳のきみのきれいな心が、三十年後もどう汚れているか、誰にもわからない。
   人を見る尺度は三十年だと、ある人がぼくに言った。いまぼくは、その人の言葉の
   意味の深さがわかる。
   無論、人生には何が起こるかわからない。
   二歳で死ぬ人もいる。三十歳で死ぬ人もいる。百歳まで生きる人もいる。
   死に方も千差万別だ。不慮の事故に巻き込まれる場合もある。重い病気にかかる
   場合もある。避けられない天災に遭う場合もある。
   しかし、そんなことは恐れるな。三十年後の自分を見せてやると決めろ。きみの
   いまのきれいな心を三十年間磨き続けろ。働いて働いて働き抜け。叱られて
   叱られて叱られつづけろ・・・』


 三十年・・・か。・・・深い。

 IWGPの10冊目「PRIDE」、面白かった。
 マコトが、夢をあきらめきれない地下アイドル、イナミとの電話で言ったセリフがなんとなく心に残った。

  『・・・(略)・・・「なあ、夢をあきらめたら、ほんとに楽になれるのかな? 
   逆にどうしてあのときもうすこしがんばらなかったか、あとで後悔するんじゃ
   ないか。おれにはよくわからないけど、あんたはまだ全力をつかい切っていない
   から、夢のほうがあんたに期待して離れてくれないんだよ」
   それはおれ自身への言葉であるようだった。・・・(略)・・・』


 なんとなく、すこし気になった。


 文庫本だけど550ページとぶ厚い「ブラック・アイス」、半分過ぎたら俄然面白くなった。

「推理小説」はTVドラマ「アンフェア」の原作本だが、ドラマのほうが面白いかな。


  →「読んだ本 2011年10月」の記事はこちら
  →「静岡割りで、静岡おでん(1)」の記事はこちら
  →「静岡割りで、静岡おでん(2)」の記事はこちら
  →「東海道五十三次(14)」の記事はこちら

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 静岡割りで、静岡おでん(2) | トップ | 洞爺湖温泉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑読録」カテゴリの最新記事