<読んだ本 2011年11月>
十年ひと昔というから、昔・昔・昔くらいのころに「エボニー・アンド・アイボリー」という曲があった。
ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)という意味で、黒鍵・白鍵どちらも必要なように、有色人種と白人が調和する世界を唄ったものである。歌手はビートルズのポール・マッカートニー(白人)と盲目のスティーヴィー・ワンダー(黒人)で、かなりヒットした。
静岡で「コメダ珈琲店」をみつけたので、ついに看板メニューの「シロノワール」に挑戦してみた。
サンドイッチかホットドッグにしたいが、夜のおでんを考えてすこし軽いものにしたのだ。
コメダ珈琲店にいったことを名古屋からきた同僚に言ったら、次にいったらぜひとも試すように言われた。ミニサイズもあるので、甘いものがあんまりなら、それを頼めばいいらしい。
入り口でみた、たじろぐほどの実物大よりはさすがにちょっとばかり小さい。
温かいデニッシュ生地のパンケーキに、冷たいソフトクリーム、サクランボの実が載っている。
それにメープルシロップをかけて食べるのだが、甘党ではないのでやめておく。
こわごわ、ひとくち食べた。
冷たいアイスと、温かく甘すぎないさくさくふわふわなデニッシュ・・・なんとも不思議なハーモニーで美味しい。
珈琲も初回と変わらず上等で、旨い。
周りから送られる好奇な視線も気にせず、食べきった。
シロノワールとは、ソフトクリームの「白=シロ」と、どちらかというと黒っぽいデニッシュなのでフランス語の「黒=ノワール」を合わせた造語であるという。
なるほど、と感心した瞬間に「エボニー・アンド・アイボリー」という懐かしい曲を思いだしてしまったのだ。
さて、読んだ本ですが、今月は6冊、累計で69冊。今年はどうやら80冊には届かなそうだ。
1.○三十光年の星たち (下) 宮本輝 毎日新聞社
2.◎PRIDE IWGP Ⅹ 石田衣良 文芸春秋
3. ○鬼平犯科帳7 池波正太郎 文春文庫
4. ◎ブラック・アイス マイクル・コナリー 扶桑社ミステリー
5. ○推理小説 秦建日子 河出文庫
6. ○鬼平犯科帳6 池波正太郎 文春文庫
宮本輝の「三十光年の星たち」はいつもなら二重丸なのだが、魅力的な登場人物が多いので紙数が足りない。もっと読みたい。できれば全三巻にしてほしかった。だから丸印にしてしまった。
上巻での佐伯老人の言葉。
「世の中で、というよりも、我々ひとりひとりの身の廻りで起こることことに、偶然
てものはないってことだよ」
『・・・その心を生涯持ちつづけるのは至難の業だ。前にも言ったが、人の心ほど
移ろいやすいものはない。
三十歳のきみのきれいな心が、三十年後もどう汚れているか、誰にもわからない。
人を見る尺度は三十年だと、ある人がぼくに言った。いまぼくは、その人の言葉の
意味の深さがわかる。
無論、人生には何が起こるかわからない。
二歳で死ぬ人もいる。三十歳で死ぬ人もいる。百歳まで生きる人もいる。
死に方も千差万別だ。不慮の事故に巻き込まれる場合もある。重い病気にかかる
場合もある。避けられない天災に遭う場合もある。
しかし、そんなことは恐れるな。三十年後の自分を見せてやると決めろ。きみの
いまのきれいな心を三十年間磨き続けろ。働いて働いて働き抜け。叱られて
叱られて叱られつづけろ・・・』
三十年・・・か。・・・深い。
IWGPの10冊目「PRIDE」、面白かった。
マコトが、夢をあきらめきれない地下アイドル、イナミとの電話で言ったセリフがなんとなく心に残った。
『・・・(略)・・・「なあ、夢をあきらめたら、ほんとに楽になれるのかな?
逆にどうしてあのときもうすこしがんばらなかったか、あとで後悔するんじゃ
ないか。おれにはよくわからないけど、あんたはまだ全力をつかい切っていない
から、夢のほうがあんたに期待して離れてくれないんだよ」
それはおれ自身への言葉であるようだった。・・・(略)・・・』
なんとなく、すこし気になった。
文庫本だけど550ページとぶ厚い「ブラック・アイス」、半分過ぎたら俄然面白くなった。
「推理小説」はTVドラマ「アンフェア」の原作本だが、ドラマのほうが面白いかな。
→「読んだ本 2011年10月」の記事はこちら
→「静岡割りで、静岡おでん(1)」の記事はこちら
→「静岡割りで、静岡おでん(2)」の記事はこちら
→「東海道五十三次(14)」の記事はこちら
十年ひと昔というから、昔・昔・昔くらいのころに「エボニー・アンド・アイボリー」という曲があった。
ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)という意味で、黒鍵・白鍵どちらも必要なように、有色人種と白人が調和する世界を唄ったものである。歌手はビートルズのポール・マッカートニー(白人)と盲目のスティーヴィー・ワンダー(黒人)で、かなりヒットした。
静岡で「コメダ珈琲店」をみつけたので、ついに看板メニューの「シロノワール」に挑戦してみた。
サンドイッチかホットドッグにしたいが、夜のおでんを考えてすこし軽いものにしたのだ。
コメダ珈琲店にいったことを名古屋からきた同僚に言ったら、次にいったらぜひとも試すように言われた。ミニサイズもあるので、甘いものがあんまりなら、それを頼めばいいらしい。
入り口でみた、たじろぐほどの実物大よりはさすがにちょっとばかり小さい。
温かいデニッシュ生地のパンケーキに、冷たいソフトクリーム、サクランボの実が載っている。
それにメープルシロップをかけて食べるのだが、甘党ではないのでやめておく。
こわごわ、ひとくち食べた。
冷たいアイスと、温かく甘すぎないさくさくふわふわなデニッシュ・・・なんとも不思議なハーモニーで美味しい。
珈琲も初回と変わらず上等で、旨い。
周りから送られる好奇な視線も気にせず、食べきった。
シロノワールとは、ソフトクリームの「白=シロ」と、どちらかというと黒っぽいデニッシュなのでフランス語の「黒=ノワール」を合わせた造語であるという。
なるほど、と感心した瞬間に「エボニー・アンド・アイボリー」という懐かしい曲を思いだしてしまったのだ。
さて、読んだ本ですが、今月は6冊、累計で69冊。今年はどうやら80冊には届かなそうだ。
1.○三十光年の星たち (下) 宮本輝 毎日新聞社
2.◎PRIDE IWGP Ⅹ 石田衣良 文芸春秋
3. ○鬼平犯科帳7 池波正太郎 文春文庫
4. ◎ブラック・アイス マイクル・コナリー 扶桑社ミステリー
5. ○推理小説 秦建日子 河出文庫
6. ○鬼平犯科帳6 池波正太郎 文春文庫
宮本輝の「三十光年の星たち」はいつもなら二重丸なのだが、魅力的な登場人物が多いので紙数が足りない。もっと読みたい。できれば全三巻にしてほしかった。だから丸印にしてしまった。
上巻での佐伯老人の言葉。
「世の中で、というよりも、我々ひとりひとりの身の廻りで起こることことに、偶然
てものはないってことだよ」
『・・・その心を生涯持ちつづけるのは至難の業だ。前にも言ったが、人の心ほど
移ろいやすいものはない。
三十歳のきみのきれいな心が、三十年後もどう汚れているか、誰にもわからない。
人を見る尺度は三十年だと、ある人がぼくに言った。いまぼくは、その人の言葉の
意味の深さがわかる。
無論、人生には何が起こるかわからない。
二歳で死ぬ人もいる。三十歳で死ぬ人もいる。百歳まで生きる人もいる。
死に方も千差万別だ。不慮の事故に巻き込まれる場合もある。重い病気にかかる
場合もある。避けられない天災に遭う場合もある。
しかし、そんなことは恐れるな。三十年後の自分を見せてやると決めろ。きみの
いまのきれいな心を三十年間磨き続けろ。働いて働いて働き抜け。叱られて
叱られて叱られつづけろ・・・』
三十年・・・か。・・・深い。
IWGPの10冊目「PRIDE」、面白かった。
マコトが、夢をあきらめきれない地下アイドル、イナミとの電話で言ったセリフがなんとなく心に残った。
『・・・(略)・・・「なあ、夢をあきらめたら、ほんとに楽になれるのかな?
逆にどうしてあのときもうすこしがんばらなかったか、あとで後悔するんじゃ
ないか。おれにはよくわからないけど、あんたはまだ全力をつかい切っていない
から、夢のほうがあんたに期待して離れてくれないんだよ」
それはおれ自身への言葉であるようだった。・・・(略)・・・』
なんとなく、すこし気になった。
文庫本だけど550ページとぶ厚い「ブラック・アイス」、半分過ぎたら俄然面白くなった。
「推理小説」はTVドラマ「アンフェア」の原作本だが、ドラマのほうが面白いかな。
→「読んだ本 2011年10月」の記事はこちら
→「静岡割りで、静岡おでん(1)」の記事はこちら
→「静岡割りで、静岡おでん(2)」の記事はこちら
→「東海道五十三次(14)」の記事はこちら
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