温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

磯部温泉、おちゅんの宿(2)

2013-04-03 | 温泉エッセイ
  <おちゅんの宿(2)>

 温泉行脚を始めて間もない・・・まだ踏破した温泉数が二桁くらいの初心者だったころだが、群馬の磯部温泉と山梨の下部温泉が頭のなかでごっちゃになっていた。

 磯部に比べると、信玄のかくし湯といわれる下部温泉はけっこう遠く、甲府駅から身延線に乗り、各駅で十九駅、所要時間一時間十分である。特急ならば六駅、四十分だ。
 下部(しもべ)と磯部(いそべ)は、名前も似ているが源泉温度が低いところもそっくりなのである。
 こうなればどちらも行って身体に覚えこませるしかあるまい、とそのころ両方の温泉を訪れたのだった。
 もう二昔前のことだ。

 さて、おちゅんの宿の温泉だが、一階と二階の二か所にある。
 一階にはまず広い内湯。



 小さめの源泉浴槽「雀の湯」。



 庭内から湧出している鉱泉で、ひんやりしているが我慢して入っていると、上がったあと身体がいつまでも温まっている。

 三つの露天風呂。





 二階にも大浴場と展望露天風呂があるが、わたしは源泉浴槽がある一階ばかり行ってしまった。



 夕食は地のきのこ、野菜、蒟蒻などをふんだんに使った女性が喜びそうなヘルシーなものであった。刺身も魚ではなく蒟蒻と歯触りのいいアイスプラントだ。炊きあがりに四十分かかる釜飯はなかなか美味しかった。
 正味な話、宿賃が破格に安いプランだったので文句は言えない。

 食後しばらくすると、一階のロビーでサイボットシアター「舌切雀物語」が始まる。



 なかなか精巧なロボットで、お爺さんの顔の表情、首の動かし方なども実に良くできているのだ。





 舌切雀の物語のあらすじをなぞって、終わりのほうでは宿の宣伝もちゃっかり混ぜこんでいるのだが、短めの上演時間なので大人でも飽きずに観賞できる。



 夜のアトラクションがもうひとつあり、専属歌手による歌謡ショーが楽しめる。



 旅から帰ってからも、サイボットシアターのあの「おちゅん」が頭のなかに焼きついてしまっていて、とにかく忘れることができない宿のひとつである。


  →「おちゅんの宿(1)」の記事はこちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読んだ本 2013年3月 | トップ | 越後湯沢、ぽんしゅ館 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

温泉エッセイ」カテゴリの最新記事