温泉クンの旅日記

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玉造温泉(2)

2016-09-04 | 温泉エッセイ
  <玉造温泉(2)>

 フロントでもらった、食事ができる目ぼしい処を丸で囲んだ地図を頭に叩きこむと着替えて出かけることにした。
 龍頭(りゅうず)・・・ここか。



 入ってすぐ前が長いカウンター席で、左手にテーブル席が並んでいる。カウンター席には両端に女性客が座っていて、どうやら食事をしているようだ。女性の一人客が来る店、これは観光客目当てではない極めて安心できる店といっていい。
 テーブル席に座って、メニューをみると昨日初めて覚えた「ヨコワ」も書いてあるが、鯵の刺身と芋焼酎を注文した。



 島根では、「浜田のどんちっち三魚」といってアジ、ノドグロ、カレイが有名である。いわゆる脂がのっている三魚なのだ。
 たとえば、ふつうのアジは脂肪含有量が三、四パーセントだが、浜田港で水揚げされるアジは十パーセント、時に十五パーセントを超える。島根県西部沖には体の半分以上が脂で構成されているプランクトンが生息していて、これがマアジの栄養源になるそうだ。
 注文したアジは、メニューの値段では「どんちっちアジ」ではありえないが、それでも脂がのっていて旨かった。
 昨日食べたイカが旨かったので、白イカを追加する。



 剣先イカは太平洋側で捕れる細長いものを「赤イカ」、山陰地方や九州北部で捕れる胴の短いものを「白イカ」と呼ぶ。味は白イカが上といわれていて、甘みがあり歯ごたえもある。
 昨日、日本酒で正体を失ってしまったので反省して芋焼酎で通すことに決め、最後の注文は摘みにもなる焼きそばで締めた。

 朝になると、昨日の女湯だった浴場に変わっていた。



(こっちのほうが、昨日の男湯よりいいじゃないか)



 内湯も露天風呂も、昨日すこし感じた閉塞感がまったくなかった。



 朝食まで時間があるので、近くの「玉作湯神社」まで散歩することにした。





「出雲国風土記」および「延書式」にも記載されている古社である。



 出雲玉作部の祖神とされる櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)と、温泉守護、温泉療法の神である「大名持命(おおなもちのみこと)および少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る。

 境内の一角、神社の右手奥に「願い石」が奉られている。



 まぁるい自然石で、人気のスピリチュアルスポットだ。はるか昔から「願い事を叶えてくれる」と評判の石だそうで、女性たちが順番待ちしていた。



 とても並ぶ気はしない。そろそろ朝食の時間になるので宿に戻ることにした。



  →「玉造温泉(1)」の記事はこちら
  →「松江、ヨコワの酒場」の記事はこちら

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