<白河ラーメン>
白河の南湖(なんこ)公園は、三代藩主白河楽翁(しらかわらくおう=松平定信)が造った日本最古の公園である。
南湖は灌漑用の人工湖であり、唐の詩人李白が詠んだ詩から名付けられたそうだ。
松平定信といえば、あの田沼意次とセットであちこちの時代小説によく出てくる。
八代将軍吉宗の孫であり十代将軍家治の後継将軍と目されていたが、権力者である田沼意次に対し賄賂政治と批判したため、意次に疎まれ白河藩に養子として追いだされてしまう。天明の飢饉後その憎き田沼が失脚、定信は老中首座になると田沼系を一掃し吉宗の「享保の改革」をならって「寛政の改革」で幕府再建を目指す。
田沼と真反対の清廉な政治をすすめるが、節約・倹約政策が厳しすぎて「白河の清きに魚すみかねて もとの濁りの田沼こひしき」と揶揄されたとおり、わずか六年で老中を失脚してしまうのだった。
(そろそろ、いいかな・・・)
腕時計をちらりとみて思う。わたしがよく間違えてしまう白石に前回行き、今回は白河ラーメンを食べてみようと来たのだが、到着がちょっと早すぎた。たいていの店が十一時半からの開店で、一時間も待つ気はない。なかに十一時開店の店をみつけその時間潰しに南湖に寄ったのだ。
あずま食堂は南湖沿いのラーメンストリートにある大箱のラーメン店だ。駐車場は大きく、第二駐車場もある。
カウンター席、テーブル席、小上がり席があり八十席ほどのキャパだ。
メニューを一応見るが、当然、一番安い基本のラーメンを注文する。この店、タンメンも人気なようだ。
ラーメンが運ばれてくるころには、なんと八割方客席が埋まったのには驚いた。
けっこう量があるラーメンが届く。
具は炭火燻製風味チャーシュー、ホウレンソウ、茹で玉子、ナルト、海苔、メンマ、葱の景色である。たっぷり過ぎるほど載っている。
まずは・・・今日はスープからいくか。鶏ガラが効いているさっぱりしている。それに、モチモチとした弾力ある噛みごたえの、手打ちの不揃いの縮れ麺がよく合う。
ただ、麺の量が多いせいで伸びたのだろうか、最後はカップうどんを食べているような食感になってしまったのが残念だった。常連が一様に注文していた白味噌タンメンのほうがよかったか。
この店の白河ラーメンは想像していた範囲内の味で、期待を大幅に超えた米沢ラーメンほどの醤油ラーメンのレベルではない。食べ終わるころには満席になっていたので、地元ではきっと人気老舗店なのだ。
腹ごなしに、かねてより行ってみたかった夏でも雪が残るという月山にある月山志津温泉で立ち寄り湯をすることにした。
これが大外れの消毒臭がする温泉でガッカリの極みであった。思いつきで寄るのではなく、あらかじめ下調べをしておくべきだったか。
掛け流しではなく加水、加温、循環濾過だ。宿泊でなく、立ち寄りで幸いだったということにしておこう。
→「白石城界隈(1)」の記事はこちら
→「白石城界隈(2)」の記事はこちら
→「絶品だったぞ、米沢ラーメン」の記事はこちら
白河の南湖(なんこ)公園は、三代藩主白河楽翁(しらかわらくおう=松平定信)が造った日本最古の公園である。
南湖は灌漑用の人工湖であり、唐の詩人李白が詠んだ詩から名付けられたそうだ。
松平定信といえば、あの田沼意次とセットであちこちの時代小説によく出てくる。
八代将軍吉宗の孫であり十代将軍家治の後継将軍と目されていたが、権力者である田沼意次に対し賄賂政治と批判したため、意次に疎まれ白河藩に養子として追いだされてしまう。天明の飢饉後その憎き田沼が失脚、定信は老中首座になると田沼系を一掃し吉宗の「享保の改革」をならって「寛政の改革」で幕府再建を目指す。
田沼と真反対の清廉な政治をすすめるが、節約・倹約政策が厳しすぎて「白河の清きに魚すみかねて もとの濁りの田沼こひしき」と揶揄されたとおり、わずか六年で老中を失脚してしまうのだった。
(そろそろ、いいかな・・・)
腕時計をちらりとみて思う。わたしがよく間違えてしまう白石に前回行き、今回は白河ラーメンを食べてみようと来たのだが、到着がちょっと早すぎた。たいていの店が十一時半からの開店で、一時間も待つ気はない。なかに十一時開店の店をみつけその時間潰しに南湖に寄ったのだ。
あずま食堂は南湖沿いのラーメンストリートにある大箱のラーメン店だ。駐車場は大きく、第二駐車場もある。
カウンター席、テーブル席、小上がり席があり八十席ほどのキャパだ。
メニューを一応見るが、当然、一番安い基本のラーメンを注文する。この店、タンメンも人気なようだ。
ラーメンが運ばれてくるころには、なんと八割方客席が埋まったのには驚いた。
けっこう量があるラーメンが届く。
具は炭火燻製風味チャーシュー、ホウレンソウ、茹で玉子、ナルト、海苔、メンマ、葱の景色である。たっぷり過ぎるほど載っている。
まずは・・・今日はスープからいくか。鶏ガラが効いているさっぱりしている。それに、モチモチとした弾力ある噛みごたえの、手打ちの不揃いの縮れ麺がよく合う。
ただ、麺の量が多いせいで伸びたのだろうか、最後はカップうどんを食べているような食感になってしまったのが残念だった。常連が一様に注文していた白味噌タンメンのほうがよかったか。
この店の白河ラーメンは想像していた範囲内の味で、期待を大幅に超えた米沢ラーメンほどの醤油ラーメンのレベルではない。食べ終わるころには満席になっていたので、地元ではきっと人気老舗店なのだ。
腹ごなしに、かねてより行ってみたかった夏でも雪が残るという月山にある月山志津温泉で立ち寄り湯をすることにした。
これが大外れの消毒臭がする温泉でガッカリの極みであった。思いつきで寄るのではなく、あらかじめ下調べをしておくべきだったか。
掛け流しではなく加水、加温、循環濾過だ。宿泊でなく、立ち寄りで幸いだったということにしておこう。
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