温泉クンの旅日記

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読んだ本 2020年11月

2020-12-02 | 雑読録
  <読んだ本 2020年11月>

(なんかうまくいかないなぁ・・・よしプランBでいくとするか!)
 こんなセリフだが、ハリウッド映画でも外国企業でもよくつかわれる。計画(プランA)をたてるとき、バックアップの計画(プランB)もたてるのが肝要である。
 
 旅でも同じだ。(と思う)
 わたしも、津軽のしじみラーメンと津軽そばをとにかく食べたいとかいう旅なら別だが、ポスターとか風景写真などに魅せられての旅なんてなときは、バックアッププラン(プランB)の準備を忘れない。

 小江戸とか、蔵の街で有名な栃木の栃木駅・・・。

 

「ここだ!」

 

 駅から五分も歩くとポスターや旅番組で見慣れた街並みの風景があった。

 

 巴波(うずま)川のほとりに江戸のころから残る蔵が並んでいる。

 

 しかしまたもぉーなんてこったい!あっけないくらいの狭い範囲の、ほんの一角だけでがっくり落胆し肩を落とす。まんまと騙された気分。汚れた川で、船で遊覧する気も失せた。
 ここらあたりだけじゃんか! 

 勝手に想像を膨らませ、やたら期待感を盛りあげすぎてしまった自分が悪いのか。
 ここは一番冷静になろう。煙草が吸える喫茶店みつけて、アイスコーヒーでも飲むとするか。

 

 しょうがない。用意していた「プランB」に切りかえよう。速攻、移動だ。
 あしかがフラワーパーク、である。

 

 もちろん藤の花とイルミネーションはないが、それなりに楽しめた。

 画像とかで触発された旅などのときには、バックアッププランの用意をくれぐれもお忘れなきよう。
 人生は「プランBにしよう」とはなかなかいかないので、せめて旅だけでも。

 

 さて11月に読んだ本ですが、今月はよく頑張りましたの8冊、年間累計で68冊でした。

 1. ○完黙         相場英雄 小学館文庫
 2. △復讐の血        相場英雄 実業之日本社
 3. ○CWニコルの黒姫通信  C.W.ニコル 講談社文庫
 4. ○東京公園        小路幸也 新潮社
 5. ○ストロベリーナイト   誉田哲也 光文社文庫
 6. ○ソウルケイジ      誉田哲也 光文社文庫
 7. ○シンメトリー      誉田哲也 光文社文庫
 8. ○煽動者 上  ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫

 四十歳という若さで先ごろ亡くなった女優の竹内裕子だが、「ストロベリーナイト」での刑事役や、伊豆長岡温泉の三養荘をロケ地にしたドラマ「笑顔の法則」で何度か観たことがあった。
 ご冥福を祈りたい。供養というわけではないが、ドラマではハマリ役と思えた姫川玲子シリーズを読んで思いだし、偲びたい。

 

「煽動者 上」は、所作や表情などのボディランゲージから嘘を見抜く「キネシクス」分析の天才、CBI(カリフォルニア州捜査局西中央支局)捜査官キャサリン・ダンスのシリーズ本である。
『そうとは悟られずに人の心理を巧みに操る』、『蛾の羽のように薄っぺらな暗示一つで』、群衆事故を引き起こす未詳(犯人)をダンスは追い詰めていく。

 ダンスは何年か前に夫を亡くしている。

  『「忘れられる日なんて来ない。どんなに時間がたってもね。それに、忘れちゃいけないとも思う。
  大事な人を一日だって忘れちゃいけない。ただね、島になっていくのよ。島が増えていく」
  「島?」
 「私はそう考えるようにしてる。島。満ち足りてた日々を象徴する島。失ったもののことは考えない。
  いまは世界が海の底に沈んでしまってるようなものよ。まるごと海の底に沈んでしまってる。でもね、
  水位は少しずつ下がっていって、いつか島が顔を出すわ。水が完全になくなることは決してないだろうけど、
  乾いた陸地はまた見つかる。そう考えたら、私は少し気持ちが楽になった。友達から教えてもらったことなの」』


 これって深い話だ。なんとなく、わたしにはよくわかる。

 もう一つ、有名作家による自著「明日は新しい今日」の講演会の描写部分からの引用。

  『「明日は新しい今日です・・・・・・現在のことを考えるのではなく、未来に目をむけましょう。
  まばたき一つしただけで、ほんの一瞬前まで未来だったものは、現在になるのですから。(略)」
  『明日は新しい今日』
   キャッチ―なタイトルではある。しかし、よく考えてみると、意味が通らない。明日が来たらそれは今日になる。
  つまり、明日は来たとたんに古い今日になって、見るべきは次の明日で、その明日は新しい今日だ。
   タイムトラベルの映画と似ている。(略)』


 こちらは、なんとなくわかるようでよくわからない。



  →「読んだ本 2020年10月」の記事はこちら


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