<遥かなる知床、ウトロ温泉へ(4)>
夕食は、さらなる悶着を避けて、開始時間を過ぎたのを確かめてから二階にある食事会場に降りていくことにした。
部屋を出る前に、籠った紫煙をきれいにしようと空気清浄機のスイッチを入れるが起動しない。電源は入っているので、いろいろスイッチを押すが反応しない。しょうがないなあ、まったく。フロントにクレーム電話もかけたくないので、広い窓の横にあるスリット窓を少し開けておくことにする。
字体が異様に懲りすぎの失敗看板である。わたしはレストラン名の「知床の味覚彩 チタタ」のカタカナ名を、思わず「千99」と読んでしまった。ははは。
「チタタ」とはアイヌ語で「魚の料理」という意味で、海の幸を中心としたメニューを提供するそうだ。
けっこう混んでいる会場に入る。バイキングといえば目玉料理はだいたいカニ、エビ、マグロ、牛肉など「赤もの」づくしの料理がずらずら並んでいる。
料理を前にして、腹がそれほど減っていないことに気がつく。
逆上したり周章狼狽したりで、ついうっかり遅い昼メシだったことをすっかり忘れていたのである。しまったな、夕食はカップ麺で充分だったかと思っても、これは後の祭り。わっしょい、わっしょいだ。
つまみになりそうなのをメインに適当に見つくろって皿に載せ、テーブルに座り、水割りを注文した。なんだか全部を足しても千円にもならんぞ、まったく。
水割り三杯呑むと、払いは計二万ちょいくらいになるか、ああ、この程度の宿(失礼!)で散財するとは・・・やだねぇ世界遺産の宿は。
(あの追加してしまったスティックが・・・余計だったか)
斜里の<じゃがいも街道>をオホーツク海に向かって走ると釧網本線、浜小清水駅に突きあたる。
駅と一体となっている道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」の中の、喫茶「汽車ぽっぽ」で遅い昼メシをとったのだった。
カウンターに座り、自慢の小清水産小麦粉で打ったうどんを頼んだ。
きしめんより広めのつるっとした平打ち麺で、まあまあ旨い。
でも足らないので、一串でオホーツクを食べつくせる小清水の新名物<なんだこりゃスティック>一本五百円也を追加注文した。
名物スティックのキーホルダーまで売りだしているが、こんなの買うひといるのかな。
これが旨いが結構ヘビーで食べ応えありすぎだったのだ。串の、上から噛みごたえありありの知床<たこ柔らか煮>、風味たっぷりの網走<揚げかまぼこエビ>、さすがは北海道絶品味の小清水の<揚げ芋>である。
串の一番下、最後に食べた揚げ芋が腹にズッシリときたみたいだ。
朝になって小窓を開けてから大浴場に向かうわたしは、心残りがなくなったせいで昨日とは打って変って軽い足取りであった。
昨日の夜、眠る前にも入った循環濾過されている内風呂で、たっぷりの掛け湯をして浴槽にゆるゆると深く沈みこみ身体を温める。
温まったところで、ホテル曰く「東北海道一の露天風呂」へ。
(よぉーし、今日は晴々と心から温泉を楽しめるぞ・・・)
まずは手前のぬるめの広いほうから。どちらも露天は濁り湯で、嬉しい掛け流しの源泉である。泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩温泉。
仕上げには、奥の熱い小さい露天だ。
朝にぴったりの熱さのいい湯である。しめしめ、流れ出す汗で身体に残ったアルコールがだいぶ抜けていったようだ。
昨日と同じ食事会場で、朝食もバイキングである。まだ少し宿酔い気味なので、軽めにしておく。
本日も、こなせるかどうかわからぬが、予定だけはてんこ盛りだ。
元気がでてきたから、部屋に戻り荷物まとめて、とっとと悔しい会計を済ませ、スタコラ出発するとしよう。
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(1)」の記事はこちら
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(2)」の記事はこちら
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(3)」の記事はこちら
夕食は、さらなる悶着を避けて、開始時間を過ぎたのを確かめてから二階にある食事会場に降りていくことにした。
部屋を出る前に、籠った紫煙をきれいにしようと空気清浄機のスイッチを入れるが起動しない。電源は入っているので、いろいろスイッチを押すが反応しない。しょうがないなあ、まったく。フロントにクレーム電話もかけたくないので、広い窓の横にあるスリット窓を少し開けておくことにする。
字体が異様に懲りすぎの失敗看板である。わたしはレストラン名の「知床の味覚彩 チタタ」のカタカナ名を、思わず「千99」と読んでしまった。ははは。
「チタタ」とはアイヌ語で「魚の料理」という意味で、海の幸を中心としたメニューを提供するそうだ。
けっこう混んでいる会場に入る。バイキングといえば目玉料理はだいたいカニ、エビ、マグロ、牛肉など「赤もの」づくしの料理がずらずら並んでいる。
料理を前にして、腹がそれほど減っていないことに気がつく。
逆上したり周章狼狽したりで、ついうっかり遅い昼メシだったことをすっかり忘れていたのである。しまったな、夕食はカップ麺で充分だったかと思っても、これは後の祭り。わっしょい、わっしょいだ。
つまみになりそうなのをメインに適当に見つくろって皿に載せ、テーブルに座り、水割りを注文した。なんだか全部を足しても千円にもならんぞ、まったく。
水割り三杯呑むと、払いは計二万ちょいくらいになるか、ああ、この程度の宿(失礼!)で散財するとは・・・やだねぇ世界遺産の宿は。
(あの追加してしまったスティックが・・・余計だったか)
斜里の<じゃがいも街道>をオホーツク海に向かって走ると釧網本線、浜小清水駅に突きあたる。
駅と一体となっている道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」の中の、喫茶「汽車ぽっぽ」で遅い昼メシをとったのだった。
カウンターに座り、自慢の小清水産小麦粉で打ったうどんを頼んだ。
きしめんより広めのつるっとした平打ち麺で、まあまあ旨い。
でも足らないので、一串でオホーツクを食べつくせる小清水の新名物<なんだこりゃスティック>一本五百円也を追加注文した。
名物スティックのキーホルダーまで売りだしているが、こんなの買うひといるのかな。
これが旨いが結構ヘビーで食べ応えありすぎだったのだ。串の、上から噛みごたえありありの知床<たこ柔らか煮>、風味たっぷりの網走<揚げかまぼこエビ>、さすがは北海道絶品味の小清水の<揚げ芋>である。
串の一番下、最後に食べた揚げ芋が腹にズッシリときたみたいだ。
朝になって小窓を開けてから大浴場に向かうわたしは、心残りがなくなったせいで昨日とは打って変って軽い足取りであった。
昨日の夜、眠る前にも入った循環濾過されている内風呂で、たっぷりの掛け湯をして浴槽にゆるゆると深く沈みこみ身体を温める。
温まったところで、ホテル曰く「東北海道一の露天風呂」へ。
(よぉーし、今日は晴々と心から温泉を楽しめるぞ・・・)
まずは手前のぬるめの広いほうから。どちらも露天は濁り湯で、嬉しい掛け流しの源泉である。泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩温泉。
仕上げには、奥の熱い小さい露天だ。
朝にぴったりの熱さのいい湯である。しめしめ、流れ出す汗で身体に残ったアルコールがだいぶ抜けていったようだ。
昨日と同じ食事会場で、朝食もバイキングである。まだ少し宿酔い気味なので、軽めにしておく。
本日も、こなせるかどうかわからぬが、予定だけはてんこ盛りだ。
元気がでてきたから、部屋に戻り荷物まとめて、とっとと悔しい会計を済ませ、スタコラ出発するとしよう。
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(1)」の記事はこちら
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(2)」の記事はこちら
→「遥かなる知床、ウトロ温泉へ(3)」の記事はこちら
今年も刑務所作業されておりますか?
刑務官のおー・・・とノイローゼにならないで下さいね。
知床いい所ですよね、年に1度行っております。
朝知床五湖の駐車場が開いてなく暇で滝まで行ったら
熊が道の端にいました。
速攻で降りていきました、早い。
あんなのに斜面追われたら絶対逃げれないですね。
騒動が落ち着く勤務終わり頃飲みに行きましょう。
(携帯変えて電話番号が分からなくなりました)
コメントをいただき、ありがとうございます。
一瞬、「51才」の方かと思ってしまいました。
知床に年に一度(スゴイ!)旅していて、わたしの携帯番号をかつて知っていて、酒飲み・・・。
お名前をちょっと思いだせないのですが。申しわけございません。
携帯番号をこの場で公表できませんので、共通の友人あたりから入手いただきますよう
お願いいたします。
今後ともご愛顧のほどお願いいたします。
温泉クン