温泉クンの旅日記

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続・かみのやま温泉(2) 山形・上山

2015-09-20 | 温泉エッセイ
  <日本の宿 (2)>

 いきなり夕食から入ってしまったが話を少し戻す。



 古窯に思いのほか早く着いてしまったので、前にある「菓子工房KOYO」で時間を潰すことにした。





 名物の壺プリンや窯カステラ、窯スフレケーキやらくやきが並んでいて、甘党にはたまらないだろう。
 喉が渇いていたので、柄にもなくりんごジュースを注文してしまう。山形県産の新鮮な林檎を使ったものである。





 途中、禁煙なので外に出て携帯している灰皿で煙草を吸う。目の前が今日の宿の「古窯」だ。



(しかし、「古窯」がこんな大箱の宿とは思わなかった・・・)
 わたしは、予約した宿の位置は調べるがそれ以外の下調べはしない。人気の宿だがイメージ的に赤湯の「瀧波」の三十室クラス、いいところ五十室くらいかなと想像していたのである。どうみても古窯の客室は百室を超える。結婚式場もある、山形ではステータスのあるどちらかといえば一流旅館というより一流ホテルなのである。



 チェックイン時間まで三十分を切ったのでフロントに向かう。
 入り口を入った正面に度肝を抜くような大きな胡蝶蘭が飾ってある。街の花屋にこんなでかいのはみたことないから特注だろう。いったいこの花はいくらするのだろうか。



 手続きをすませるとすぐに仲居が部屋へ案内してくれた。
 楽焼きが並んだ通路を進む。





 エレベーターに向かう通路の両側にも著名人の楽焼きがこれみよがしに展示されているがわたしはあまり興味がない。
 部屋のある階にも楽焼きの展示があった。どんだけ飾っているのだろうか。

 部屋に入り、茶を入れてもらい宿の注意事項をひと通り聞いていると、若い仲居がたまにちょいとタメ口になるのでオヤと思う。完璧に近い日本語を話すがどうやら中国から来た女子大学生なのだろう。遠い異国の地で慣れぬ敬語を使わされているのだから、ここは大目にみなければなるまい。

 仲居がドアの向こうに消えたので、早着替えで八階の展望大浴場に向かった。



 前に書いたが上山市内には湯町、新湯、葉山、など七地区に温泉があり、総称して「かみのやま温泉」と呼んでいる。古窯は離れた高台地区の葉山温泉にある。
 だから昼間は蔵王連峰が、夜はかみのやまの夜景が一望できる。



 大箱ホテルの最上階の大浴場である。温泉通なら「まあ、しょうがねーか」と苦笑いしてしまう湯であった。
 先ほど立寄った百目鬼温泉とはまったく比較にならない。温泉地でいえば近くの蔵王や隣の赤湯温泉のほうがよっぽどいい。
 

  ― 続く ―

  →「続・かみのやま温泉(1)」の記事はこちら
  →「百目鬼温泉」の記事はこちら
  →「餅搗きの宿(1)」の記事はこちら
  →「餅搗きの宿(2)」の記事はこちら
  →「餅搗きの宿(3)」の記事はこちら
  →「蔵王温泉(1)」の記事はこちら
  →「蔵王温泉(2)」の記事はこちら



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