温泉クンの旅日記

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東品川で名古屋めし

2014-01-15 | 食べある記
  <東品川で名古屋めし>

 熱々のカレーうどんは寒い冬にかぎる。
 とくに旅に出たときなどによく猛烈に食べたくなってしまうのは、服装のせいかもしれない。白いワイシャツのときのように、気を使わないでうどんを啜れるからだろう。

 ある土曜日、大井町で友人たちと二時間ほど呑み、駅で解散したのだがまだ時間は早い。それに、わたしはまだすこし呑み足りなかった。小腹もすいている。
 そういえば、東品川に名古屋のカレーうどんの店があることを思いだした。

「豊橋のは食べたことないですが、名古屋のでは『若鯱屋』という店のカレーうどんが大好きですね」
 豊橋カレーうどんを食べた話をしたときに、名古屋から単身赴任できている呑み仲間が力説したのである。
 生のクチコミは聞き逃せない。すぐさま東京にある店舗を調べて、木場と品川の店舗所在地を記憶しておいたのである。
 海っぺりに向かって歩きはじめた。



 大井町駅から道なりに進み、青物横丁駅の前を通りさらに歩くと目印である大きなイオンの建物が見えてきた。
 案外と迷わずに、その品川シーサイドパークタワー地階に目指す店を発見する。

 

 テーブルに案内され、メニューに眼を通す。



 カレーうどんにいく前に、まずは、味噌串カツを一皿と、呑み足りないので芋の水割りを注文した。
 名古屋で食べた味噌煮込みうどんの味噌はまったく抵抗がなく美味しかったので、その味を思い浮かべて串カツを頼んだのだが、考えが甘かった。

 

 酒よりは渋茶がぴったりの和風スイーツで、ほんとうにチョー甘アマの味噌だったのだ。
 水割りをお代わりして、なんとか二本半を食べたが、そこまでが限界であった。

(こんな、甘い串カツを出す店のカレーうどんって・・・)
 だいじょうぶだろうか。不安でいっぱいになる。
 もう一度、メニューを詳しくみていくとハーフサイズを発見した。口に合わずに残してしまうなら、ハーフのほうがいいだろう。しかし、決めたのはいいが、ハーフはなにかとのセットでしか頼めないとマズイ。
 手をあげて店のひとを呼んで訊いたところ、ハーフ単品で頼めるということでひと安心して注文した。



 届いたカレーうどんを、まずは、うどんのつゆから恐る恐るいってみる。
「あっらぁー!」
 思わず異教徒になってしまうほど、これ、すごい旨い。



 もともと、カレーというものはストライクゾーンが広い料理である。この味でこの値段は高すぎるぞ、というのはたまにあるが、こいつは不味くて食えないというシロモノには滅多にお眼にかかれない。
 ど真ん中、豪速直球のどストライク、わたしの味覚ミットに衝撃のズバーンである。
 うどんも、まったく問題なくいける。これなら、ふつうに一杯頼めばよかった。



 懐かしさもどこか感じるカレーうどんをきれいに食べきっていく途中、豊橋カレーうどんを思いだしてしまった。やはり、どこか近いものがあるな。よし、次回はライスも忘れずに頼むとしよう。


  →「豊橋カレーうどん」の記事はこちら

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