山形県上山市のはずれひっそりたたずむ楢下の宿。
上山は「こんにゃく番所」まではよく行く。
いつもここでストップしてその先には行った事がない。
地図を見ると「楢下宿」と小さく書いてある。
どんな所なのか行ってみた。
めったに車も通らない細い道路の両側に住宅が並んだ普通の街道。
しかし、宿場町のおもかげを感じる町並みだ。
のんびり進んで行くと左手に大きな昔風の家があり旗もはためいてい . . . 本文を読む
西蔵王には大山桜の名所がある。
大山桜の存在を知らないという友人をその場所まで案内する。
「喫茶 ペンション 三百坊」
の看板を見つけたのはこの時である。
コーヒーを飲みたかったのでそのログハウスに向かった。
営業してないようだが入り口ドアの上に裸電球がポツンとついていた。
もしかしたらやってるかもと行ってみる。
「近くの畑に居ります・・・」
まるで宮沢賢治である。
その黒板の文字 . . . 本文を読む
朝食も夕食と同じダイニングでいただく。
いちばん遅い8時30分にお願いした。
小さなコンロが2つ。
1つは山形名物芋煮、もう1つは金目鯛を焼くものだった。
何よりうれしいのは赤い漆の器に入っているそばがき、それを取り分けていただく。
食事時間に合わせて炊くというご飯はセラミックの釜。
懐かしいおこげもある。
洋のもの、和のものが少しづつ可愛い器に入っている。
おみづけ、も . . . 本文を読む
離庵山水の客は食事処「和楽」でいただく。
個室になったダイニングルームである。
おしぼりにはレモンがそえられていた。
香りを楽しむのだろうか。
料理は目で楽しむというが思わず「美味しそう!!」と叫んでしまう。
到着時にいただいたワインも冷えて飲み頃。
このワイン、何を隠そう我々3人のお気に入り「蔵王スター」の白なのだ。
偶然とはいえ驚きである。
食前酒はフルーティーな日本 . . . 本文を読む
蔵王温泉高湯通りの一番奥、温泉神社への階段のすぐ横に位置する。
温泉街の高い場所に建つ木造3階建ての宿だ。
享保元年創業という老舗旅館である。
坂と階段があるので足の不自由な人には大変かも。
玄関を入ると和風民芸調のステキなロビー。
品のいいお香の香りが出迎えてくれる。
お茶をいただきながらチェックイン手続き。
1室3名で12,800円という安いプランで予約していたが、
「申し訳 . . . 本文を読む
この宿のチェックアウトは通常10時である。
JTB予約の私達は10時半だ。
直前まで長寿の湯入っていた私は部屋に戻る途中にお風呂をのぞいてみた。
すでにお湯が抜かれ清掃中だった。
空っぽのお風呂は寂しいものだ。
そして間抜けなものである。
前日、送迎してくれた感じのいいお兄さんが掃除をされていた。
「毎日、掃除するのですか?」
「お風呂の底に湯の花がたまるので毎日してます」
本当にご苦労様 . . . 本文を読む
せせらぎの湯は夕方6時に男女入れ替わる。
その6時すぎに女性用となるのは木の風呂の方だ。
脱衣所は明るくてきれいだ。
コットン、綿棒などもたくさん置いてある。
洗い場はふたてに分かれて全部で6箇所、お風呂スペースからガラス越しにある。
隣との境があるのがいい。
こちらのシャワーは勢いよくお湯が出て快適。
シャンプー類完備。
5,6人入れそうな檜風呂。
もちろん源泉掛け流し . . . 本文を読む
高見屋の「離庵山水」にあるせせらぎの湯。
まだ新しいお風呂のようである。
夕方6時に男女が入れ替わるという。
気が付くと5時47分。
たとえ10分間でも、と走る。
私と同じ考えの女性が1人同時刻に飛び込んできた。
この時間は女性用が石造りの方だった。
内湯は御影石だという。
あまり広くはない。
内湯から露天に行く途中にある足湯。
お風呂の中にある足湯は珍しい、初めてである。
「せせ . . . 本文を読む
蔵王温泉一の老舗旅館高見屋。
平安の時代から湧き続ける霊泉、長寿の湯
この宿の原点とも言える湯である。
玄関入って左側突き当たりが浴室である。
夕方6時半に男女入れ替え。
狭い浴槽の方には露天風呂がある。
この時間は女性が露天風呂付きのお風呂だ。
脱衣室はシンプルかつ清潔。
露天風呂は脱衣室から直接行ける。
2,3人入れる樽風呂である。
周りをすっかりヨシズで囲っているの . . . 本文を読む
蔵王温泉高見屋さんに到着、部屋で係の女性に大露天風呂に行きたいと告げると
日が早く暮れるから急いだ方がいいとのこと。
急遽、浴衣に着替え宿の車で送ってもらう。
4時半であった。
この時間でもう夕焼けだ。
急いでお風呂への階段を下りる。
この前まで葉っぱに隠れて見えなかった男性風呂がまる見えだ。
すでに宿で購入した入浴券は250円(通常450円)
宿泊者には割引があるのだ。
ラッキー . . . 本文を読む
西蔵王にある三百坊。
幹線道路から細い山道を入って行く。
平日だというのに満席である。
お蕎麦と天ぷらを注文した後はおしゃべりに夢中。
それにしても出て来るのが遅い。
だが、久しぶりに会った友人と話しは尽きず気にならない。
時計を見るともう1時間たっていた。
目の前にはお新香とお茶、なぜかソバつゆだけは来ている。
まだですか?
もう少しお待ちください。
遅いよね~。
お腹すいた~。
まだか . . . 本文を読む
とある団体の視察研修に福島へ行ってきた。
お弁当が出るという事以外スケジュールもわからないまま参加した。
2カ所で視察を終えて昼食は飯坂温泉の叶やという旅館だという。
温泉だ!!とほくそえむ。
ここでの時間は1時間20分。
挨拶やら役員紹介やらが長い。
周りは知らない人ばかり。
ごちそうとは言えないお昼のお膳。
乾杯のビールをコップ半分飲んで急いで食べる。
静かに抜け出しフロント . . . 本文を読む
15年ほど前にいただいた「金のなる木」。
その時の背丈は20センチほどの小さなものだった。
現在は90センチになった。
今まで花が咲いたのはたったの一回だけである。
だから、我が家はいつまでたってもビンボウなのだ。
例年の如く、葉っぱが赤くなってきた。
そろそろ屋内に入れる時期がきたのだろう。
あきっぽい私が育てた最高記録の植物かもしれない。
15年、あっという間の15年だ。
「 . . . 本文を読む
仕事帰りに私が見たもの。
それは夕方5時ごろ、あたりが暗くなりかけた住宅街の道路。
私の4,5メートル前を歩いていたおばちゃんが、いきなり、突然、あっという間にポキンとコスモスを折ったのである。
そして、折ったコスモスを歩きながら枝ごとにまた小さくしていた。
後ろを歩く私に気づいたのかそのコスモスを隠すように右を向いて立ち止まった。
「こんばんは」
と、すれ違いざまに声をかけた。
『見てたわ . . . 本文を読む