持ち手の部分の細工や四隅の光の入る細工は見事です。蒔絵のような派手さはないですので、この渋さが大切なのでしょう。
. . . 本文を読む
見事な金蒔絵の技法は今でも息づいているのでしょうか?
世知辛い現代、時間をかける、お金をかける、そして手間をかけるという大切なことを忘れかけているように思います。とくに都会に住む人々は・・・。
. . . 本文を読む
一番肝心なのは作品に対する、古きものづくりの人々に対するリスペクトの思いがあるかないかです。本作品はこれぞ「日本の漆の作品(JAPAN)」です。天野方壷の四季山水画や富岡鉄斎の晩年の四幅を紹介しましたが、その絵心が漆器に反映された逸品です。
. . . 本文を読む
御櫃とは「炊いた飯を釜から移し入れておく木製の器。めしびつ。おはち。」のことで、これもまた、日本の文化から消えつつあるもののひとつです。これが茶道具となると高足のお膳があってとなるのですが、このような作は旧家には複数必ずあったものです。
. . . 本文を読む
敷のある家には30人揃いの器が各種、家にあったものです。法事やお祝いには自前で揃えて使用したり、親戚同士で貸し借りして、近所の方の手伝いを伴って使ったものです。今ではそのような付き合いが無くなり、斎場で代行するようになりました。それとともに揃いの器も骨董市に並び、その数もどんどん少なくなりました。
. . . 本文を読む