沖縄の壺屋焼の人間国宝となっている金城次郎氏の作品には銘のないもの、銘はあっても共箱のない作品は数多くあります。おそらく共箱を誂えるようになったのは人間国宝となってからのように当方では勝手に推察していますし、銘が刻まれるようになったのもその直前からではないかと推測しています。金城次郎氏の共箱は伝え聞くのは実にいい加減で、自分で箱書していなかったものも多々あったようです。資料によると「本来、箱書きな . . . 本文を読む
普段使わなくなっている器を整理していたら、下記の3作品が出てきましたので、すでに投稿済みに作品ですが、あらためて整理して投稿しました。明朝染付茶碗 17~18世紀合箱口径145*高台径*高さ63本作品は明から東南アジアに大量に輸出された明末染付、もしくは下手な安南茶碗として明末から清初にかけて大量に製作されたものとの判断に迷うところですが、本作品は「明朝染付(茶)碗」と推定しました。下記の記事にあ . . . 本文を読む
真贋は不明なれどひとつかふたつくらいは手元にあってもいいと入手した「俑」の作品ですが、送られて届いた作品は大きく破損していました。輸送中に毀れた作品 加彩武人俑合わせひとみ箱 像サイズ:高さ560*幅190*奥行き180 以下は送られてくる前の作品の状態の写真です。 飾っておくのには見栄えがいいようなので入手しました。いろんなところに見どころ満載・・。中国では後漢時代から唐時代にかけて、有力者 . . . 本文を読む
作品の保管場所が東京の自宅ではほぼ満杯なので、普段使わない作品はリフォーム中の「男の隠れ家」へ移送の予定のため、作品を整理しています。その作品中にて間違った分類が分かった場合は資料を訂正していますが、本日はそのような作品の訂正のための投稿です。訂正投稿 古伊万里 赤絵金襴手 雲龍・瓔珞紋茶碗 「大明成化年製」款 合古箱入 口径135*高さ80*高台径60以前の投稿は「伝清初 赤絵金襴手雲龍文茶碗」 . . . 本文を読む
所蔵していた作品を整理していたら、亡くなった保戸野窯の平野庫太郎氏の作品がありました。30年来の友人でしたので、数多くの平野庫太郎氏の作品を所蔵していますが、面取の一輪挿があったのを失念していましたので、懐かしく思い出しました。友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作共箱口径41*最大胴径90*高台径67*高さ258本ブログで平野庫太郎氏の作品は幾度か紹介していますが、当方とは同郷で大学の先 . . . 本文を読む
先週はお月見・・・。仏間の縁側の網戸とガラスもきれいにしておいてよかった。家族皆でだんごを食べながらお月見で、今年は雲一つない満月を堪能できました。暑い中でのガラス拭きが報われた至福のひととき・・。古染付の作品で、お茶碗に使用できる作品は非常に少ないようです。火入れのように内部に釉の掛けていない作品はいくら出来が良くても茶碗に不適切ですね。また鉢のような作品で夏用の平茶碗に使えないことがはないので . . . 本文を読む
息子の夏休みが終わっていましたが、まだ日が長く暑さもあり延期になっていた花火会を先週の日曜日に行いました。メンバーは近所の息子の同級生の家族らがメインで、毎年の恒例になっていますので、子供らも慣れてきていました。本日の作品の紹介です。17世紀初頭中国明時代の末期に広東省南部の漳州市(しょうしゅうし)一帯で作られた代表的な作例に「明末呉須赤絵」と称される大皿がありますが、その「明末呉須赤絵」と称され . . . 本文を読む
古染付や南京赤絵よりさらに貴重価値の高いとされたのが天啓赤絵の作品。そのことから古くから模倣作品が横行していたと推測されます。贋作考 伝明末天啓赤絵 高士図五寸皿一対誂箱口径160*高台径*高さ30本ブログでは真贋はともかく幾つかの天啓赤絵や南京赤絵と称する作品を紹介していますが、あらためてその作品についての記述された記事を紹介します。******************************天 . . . 本文を読む
なんとも味わい深そうな茶碗、おそらく萩茶碗と思われますが、古萩なのかどうかという作れらた時期は不明です。古?萩茶碗合箱口径127~130*高さ69~71*高台径53萩焼は江戸時代初期長州藩毛利家の御用窯として開窯され、その起源は文禄・慶長の役により朝鮮より連れ帰られた李勺光・李敬兄弟が1604年頃萩城下の松本村の山林を毛利家よりあてがわれ藩の御用焼物所として開窯したのが始まりで、後に深川村にも分窯 . . . 本文を読む
蒐集した仏像を自宅の展示して飾るには仏壇は不向き(線香や蝋燭の煙のため)で、飾るにしても埃や陽の光から守る必要があります。そこで覆いのあるガラスケースや厨子を誂えることになります。インターネットにてお値段が手頃なものを選んでいます。本日紹介する作品は漳州窯の明末赤絵らしき作品。五客揃となっている点がいい・・。呉須赤絵草花文扇面向付 五客揃 明末漳州窯 合箱幅200*奥行130*高さ40清代まで時代 . . . 本文を読む
沖縄沖の馬毛島に行ったりと最近は全国の出張の時期ですが、今週は大阪と名古屋です。帰宅してからや休日は息子が夏休みでプールに出かけたりと、思うようにブログの記事をまとめ上げる時間が持てていません。合間を見つけてメダカの世話をしていると、予備水の水槽に羽化したばかりの蝉がやってきました・・、夏ですね。さて本日は手持ち付の源内焼の紹介です。手持ち付の源内焼の作品は3連鉢や角皿に手持ちが付いた作品など本ブ . . . 本文を読む
白磁における人間国宝に認定されている井上萬ニの作品は、本ブログにおいては風鎮を紹介していますが、本日は水指の作品を紹介します。「月月火水木金金で人並み以上に努力」 白磁緑釉牡丹彫文水指 井上萬ニ作武雄にて平成8年6月購入止とメモあり 栞・共布有 共箱 口径152*最大胴径205*高台径125*高さ210井上萬二の陶歴は下記の記述のとおりです。**************************** . . . 本文を読む
染付の極めつけ、垂涎の的となっている作品のひとつは「古渡りの”祥瑞焼”」とされていますが、これは入手は至難のことなので、通常はその写しということになりますね。本日紹介する作品はそのような作品のひとつです。祥瑞手 染付胴〆変形茶碗 五良太甫呉祥瑞造銘口径101*高台径*高さ71 誂箱入 一般的に日本で言われる”祥瑞焼”の染付器は、明末期景徳鎮造の日本へ . . . 本文を読む
男の隠れ家などで必ず付きまとうのが所蔵スペースに使う屋根裏部屋・・・??? 作品を持って昇降するので梯子というわけにもいかず、簡単な階段を設置することになりますが、狭いスペースにはその程度の階段を設置できるかが問題となります。参考となるのが離れに設けた階段です。昇りきったところには手摺も必要となります。足腰が衰えて階段を作品を持って昇降できなくなったら、作品蒐集は終わりとなりますね。さて本日は気に . . . 本文を読む
復刻作品なのか、時代のあるものかは分かりませんが、当方の蒐集作品において影青の碗のような作品が、不揃いではありますが10客になりました。10客用意したのは食器として揃いで使えるようにするためです。氏素性の解らぬ作品 影青刻花斗笠茶碗 宋(北宋)時代? その10誂箱口径152*高さ54*高台径36なんども繰り返して記述していますが、この作品のような作品を称している「影青刻花」とは、「青白磁に刻花した . . . 本文を読む