夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

祥瑞手 染付胴〆変形茶碗 五良太甫呉祥瑞造銘

2024-07-20 00:01:00 | 陶磁器
染付の極めつけ、垂涎の的となっている作品のひとつは「古渡りの”祥瑞焼”」とされていますが、これは入手は至難のことなので、通常はその写しということになりますね。本日紹介する作品はそのような作品のひとつです。祥瑞手 染付胴〆変形茶碗 五良太甫呉祥瑞造銘口径101*高台径*高さ71 誂箱入 一般的に日本で言われる”祥瑞焼”の染付器は、明末期景徳鎮造の日本へ . . . 本文を読む

古染付 山水図五寸皿

2024-07-15 00:01:00 | 陶磁器
男の隠れ家などで必ず付きまとうのが所蔵スペースに使う屋根裏部屋・・・??? 作品を持って昇降するので梯子というわけにもいかず、簡単な階段を設置することになりますが、狭いスペースにはその程度の階段を設置できるかが問題となります。参考となるのが離れに設けた階段です。昇りきったところには手摺も必要となります。足腰が衰えて階段を作品を持って昇降できなくなったら、作品蒐集は終わりとなりますね。さて本日は気に . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 影青刻花斗笠茶碗 宋(北宋)時代? その10

2024-07-14 00:01:00 | 陶磁器
復刻作品なのか、時代のあるものかは分かりませんが、当方の蒐集作品において影青の碗のような作品が、不揃いではありますが10客になりました。10客用意したのは食器として揃いで使えるようにするためです。氏素性の解らぬ作品 影青刻花斗笠茶碗 宋(北宋)時代? その10誂箱口径152*高さ54*高台径36なんども繰り返して記述していますが、この作品のような作品を称している「影青刻花」とは、「青白磁に刻花した . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 色絵唐草花文象置物

2024-06-30 00:01:00 | 陶磁器
柿右衛門手系統の色絵の象の置物は古くから日本で数多く作られ、さらに日本を模倣した欧州でも数多く作られていたようです。よってなかなか柿右衛門手の由緒ある象の作品というのは入手できないもののようです。氏素性の解らぬ作品 色絵唐草花文象置物誂箱最大幅320*奥行170*高さ360当方は陶磁器にはあまり詳しくないで、「氏素性の解らぬ作品」と称する作品が多くなり、蘊蓄のあるコメントを頂くことがありますが、あ . . . 本文を読む

貴重な作品 南京赤絵 陶公賞松図角皿 

2024-06-24 00:01:00 | 陶磁器
当方であまり縁のないのが酒器という作品群・・・。茶事でも重宝され、李朝や黄瀬戸、古唐津といったところが蒐集する者にとっては垂涎の酒器なのでしょうが、当方は普段は酒を嗜まないため、酒器は蒐集の対象とはしていません。それでもたまに入手することもありますが、逆に李朝や黄瀬戸、古唐津といったところはあまりにも当たり前すぎて、無理をしてまでは購入していません。最近入手した下記の作品は阿蘭陀焼風の酒器のようで . . . 本文を読む

珍しい作品 源内焼 三彩黄安図輪花皿 (作品NO145)

2024-05-27 00:01:00 | 陶磁器
源内焼の作品は当方ではおおよ140作品余りの数となり、地図をあしらった図柄の大皿以外の作品についてはおおかたの蒐集は済んでいるため、よほど状態の良い佳作の作品以外は入手しないのようにしていますが、今回は状態が悪い(表側はわりと健全です)ですが、非常に珍しい図柄の作品でしたので、入手した作品の紹介です。珍しい作品 源内焼 三彩黄安図輪花皿 (作品NO145)裏面疵多数 合古箱最大口径220*高台径* . . . 本文を読む

陰刻花文白磁膳器七種 全10客揃

2024-05-25 00:01:00 | 陶磁器
我が先人らの蒐集には恐れ入る。未整理の器を整理したら同じような箱から10客揃いの器が7種あることに気が付きました。我が先人らの蒐集した作品で日常使うお膳、漆器、皿類の陶磁器などの揃いの器までいったい今までどれだけ整理したことか・・、それでもまだまだあるようです。しかもすべて上手のものばかり・・。今回の帰省ではこの作品の写真を撮影してきました。京焼の白磁の食器の揃いものです。陰刻花文白磁膳器七種 全 . . . 本文を読む

源内焼 その144 三彩五鳥文輪花皿 その3

2024-05-01 00:01:00 | 陶磁器
本ブログにて紹介している源内焼ですが、地図皿を除きほぼの種類の作品を紹介していますが、種類に限りがあるので同種の皿を入手することがあります。揃いで使うことを考慮して出来の良いものは同図でも入手していますが、そのひとつに「三彩五鳥文輪花皿」があります。本日はその三作品目の紹介となります。下記の写真は今までの二作品となります。三彩五鳥文輪花皿 その1 & その2源内焼 その144 三彩五鳥文輪花皿 そ . . . 本文を読む

氏素性の解らぬ作品 青磁 牡丹・源氏香文獣面三脚水盤 

2024-04-21 00:01:00 | 陶磁器
青磁といってもいろんな産地や製作の時代があって、それを素人が判断するのはむずかしい、というよりほぼ不可能のようです。この度入手したのは飼っているメダカを鑑賞するのによいと思って入手したもので、要は風情があればなんでもよかったのですが・・。ちなみに金魚は横から、メダカは上から鑑賞するのがよいとか・・・??メダカを入れてみたら意外に端の反った部分に隠れてしまいました。徐々に慣れてきて中央部分を泳ぐよう . . . 本文を読む

灰釉茶碗 廣永窯(川喜田半泥子作?) その3

2024-04-15 00:01:00 | 陶磁器
温かくなってくると元気なので、我がメダカ・・。今回の冬を無事に乗り切ったようです。品種はいろいろですが、今回の水換えで黒(黒龍)、赤(ヒメダカ)、 幹之 などを選別しておきました。他にも白メダカやらたくさんいますが、ちょっと増えすぎていますので、今年は調整かな・・。さて本日の紹介作品です。廣永窯の茶碗とされるものですが無銘で合箱に収められていた作品であり、家内が選んだ作品です。初期の廣永窯の作であ . . . 本文を読む

贋作考 志野茶碗 川喜田半泥子作

2024-03-23 00:01:00 | 陶磁器
本日は贋作扱いと当方で判断して棚にしまったあった作品を偶然に見つけ出し、あらためて鑑賞・・。リメイク? 贋作考 志野茶碗 川喜田半泥子作共箱口径135*高さ82*高台径川喜田半泥子としてはありきたりの作り?となっていますね。志野釉薬を用いて、片身替わりになっています。普段使うには申し分ないのだが・・。鉄分の多い胎土を用い紅志野風になっています。そこに自然釉が掛かっています。これは簡単そうに見えて、 . . . 本文を読む

萩茶碗 𠮷賀大眉作 その2

2024-03-17 00:01:00 | 陶磁器
本日紹介する作品は家内が入手した萩茶碗。家内が習っている遠州流に縁のある作品のようです。萩茶碗 𠮷賀大眉作 その2小堀宗明箱書 共箱口径146*高台径55*高さ68実は当方の所蔵作品としても古賀大眉の萩茶碗は紹介されています。使い込んだ萩茶碗としての見込みになっていますね。高台は持ちやすい造りとなっています。吉賀大眉の陶歴は下記のとおりです。**************************** . . . 本文を読む

リメイク 山茶碗 その1

2024-03-16 00:01:00 | 陶磁器
入手後は棚にしまったままにしていたので、探して使ってみることにした幾つかの茶碗のひとつです。この作品、その造形美は織部に負けない・・・??。記述のとおり新たな入手の作品ではなく、10年ほど前に投稿した作品記事のリメイクです。リメイク 山茶碗 その1誂:合箱+塗二重箱最大幅165*最大奥行135*底径75*高さ46~65本作品は山茶碗と称する分類となりますが、山茶碗(やまぢゃわん/やまちゃわん)は、 . . . 本文を読む

お気に入りの作品 古染付 馬文平碗 その27

2024-03-13 00:01:00 | 陶磁器
本日は古染付の作品の紹介です。古染付は香合やちょっと小ぶりな皿の作品が多いのですが、本日紹介する作品は鉢というより碗状になった作品です。*下記の写真は野間仁根の作品と一緒に飾ったものです。丑歳夏 野間仁根筆水彩色紙装 黄袋+タトウ 画サイズ:縦270*横240「丁丑歳夏□□為 押印(朱文白方印「仁根」)」とあり、1937年(昭和12年)、野間仁根が36歳頃の作と推定されます。38年から翌年にかけて . . . 本文を読む

贋作考 志野茶碗 加藤唐九郎作

2024-03-09 00:01:00 | 陶磁器
贋作と判断し普段使いにした後、本ブログに投稿もせず、整理棚に放っておいた作品。他の探し物をしていたら出てきました。異論のある作品でしょうが、蒐集した作品の中で、良いと思っていたものでも、良くないと思っていたものでも、再度見直すことは重要なことだと思っています。贋作考 志野茶碗 加藤唐九郎作共箱・共布 口径121~127*高さ85~89*高台径65~67志野と紅志野の間のような発色ですね。よく焼けて . . . 本文を読む