紅安南の作品は赤や緑や黄色の顔料を用いて作られるようになったのですが、中国に比べ低い温度で焼き付けるために釉薬が剥がれやすく、すぐに色が褪せてしまうことが多い。 現在では作品の赤い部分が剥落してほとんど残っていない作品が多く、後世になって絵をなぞって赤を乗せる、いわゆる“後絵”が多いため400年前の赤が残っている作品は非常に貴重らしい。紅安南の真骨頂はやはり茶碗です。皿や鉢の作品は品格が格段に落ちます。「へうげもの 20巻」にも登場している重要美術品として指定されている作例があります。
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