夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

初冬の田圃 福田豊四郎筆 その94 昭和30年(1955年)頃

2019-03-04 00:01:00 | 日本画
先週末は息子と近所の消防署でいろんな経験をしてきました。



実際に消防車に乗ったり、消防服を着たり・・・。



避難訓練も実施し、息子はロープ渡りは慣れたもの・・・??? 何事も経験ですね。




本日の作品は郷里の骨董店で売りに出されていた作品ですが、最近インターネットオークションに出品されており、当方で落札した作品です。

初冬の田圃 福田豊四郎筆 その94 昭和30年(1955年)頃 
P8号 紙本着色額装
全体サイズ:縦570*横620 画サイズ:縦360*430



年末に帰省した折、郷里の骨董店にこの作品について尋ねたところ、たしかに扱った作品で近郷の方が買われたそうだです。



何らかの事情で手放すこととなり、東京からインタネットオークションに出品されることになったようです。なにしろ作品をひと目見たら忘れないことです。



共シールなどない作品なので題名の「初冬の田圃」は仮題となります。落札額は8万円ほどでしたが、ちょっと高かったように思います。おそらく骨董店の売り出し価格に近い金額でしょう。



仕入れ価格はおそらく5万円程度。今はそのような金額でしょう。福田豊四郎の作品もだいぶ安くなりました。



落款と印章から晩年に近い昭和30年頃に描いた作品と推察されます。なにごとも経験から損得を判断できるようになりますね。むろん損得とは金額だけではなく作品の出来の良し悪しも含めてのことです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい絵ですね (te-reo)
2019-03-04 20:10:37
画像からでも、いい絵だなと感じます。
福田豊四郎は、東京国立近代美術館や、秋田県立
美術館でも見ましたが、個性があって、品のいい
印象があります。 この絵も、季節の空気感が素
晴らしいと思います。 驚いたのは、その価格、
私は、100万円でもおかしくないと思いました。
(買えないのですが) 美術品の価格はいろんな
要素があるのでしょうが、福田豊四郎のこの絵が
数万円台とは、悲しい気持ちのほうが先にたちま
した。
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福田豊四郎 (夜噺骨董談義)
2019-03-05 06:10:12
福田豊四郎氏は父や母、そして姉が親しくさせていただいたようです。はがきなども当方に遺されていますが、人柄が暖かく品の良い方であったようです。
現在の美術品の価値は福田豊四郎に限らずそれほど高くないように思います。私は手の届かないところにあるよりも庶民的になっていいと思います。数万円で好きな画家の佳作が審美眼さえ多少あれば入手できる状況は悲しむ必要性はまったくないと思います。
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