夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

源内焼 その111 三彩陽刻扇型唐草紋鉢

2018-02-08 00:01:00 | 掛け軸
源内焼において扇型の作品は非常に数が少ない。図録では扇形の作品に小鉢や手持ちの付いた作品が数点紹介されているにとどまっています。

本ブログでは下記の作品が紹介されています。

源内焼 その53 三彩陽刻扇型唐草紋皿
 合箱
幅253*奥行140*高さ20

上の作品が今回紹介知る作品で、下の作品が前に紹介した「その53」の作品ですが、大きさは「作品53」よりもかなり大ぶりの作品となります。



本日紹介する扇形の作品は底に貝の形の脚が付いていますので、源内焼の分類では「皿」ではなく「鉢」となりように思われますが、資料では両者ともに皿に分類されているものもあるようです。



脚が貝の形というのも面白いですね。貝の脚は源内焼では多用されており、源内焼では大きめの作品に使われることが多いようです。



実用性よりも鑑賞作品としての意図の高い源内焼ですが、一応は実用性に重きを置いている作品も多いようです。



源内焼 その111 三彩陽刻扇型唐草紋鉢
合箱
幅326*奥行*高さ32



文様は「その53」と似てはいるものの若干の違いがあります。下の写真は「その53」の文様です。



形が明確なのは「その53」のほうで「その111」は痛みあります。源内焼は痛みのある作品を重宝しません。評価がかなり下がります。軟陶磁器なので非常に欠けや釉薬の剥がれが起きやすい陶磁器群ですが、欠けは漆などですぐに補修しておかないと痛みが拡大してしまいます。



見込み意外に口縁の文様も見どころとなります。



源内焼は置くとガタガタするということは少なく落ち着きの良い座りの作品となっています。



源内焼の作品は源内焼から派生、関連した作品は別に収納していますが、数が多くなり専用の棚に収まらなくなってきました。



さて、ほかの棚の作品を処分してスペースを確保する必要がでてきました


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