夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

箱誂完了 昇龍図 中村左洲筆 その5

2020-09-05 00:01:00 | 掛け軸
先日スーツを仕立てました。もう年齢も年齢なのでスーツを仕立てるのもそろそろかなと思っていましたが、骨董品と同じく身の回りの整理で着古したスーツを処分したらちょっと足りなくなってしまいました。毎日スーツは着替えるので一週間で5着要りますが、ま~夏、冬で6,7着前後は必要なのでしょうか?

仕立てたのは英国屋さんですが、普段は吊るしでサイズが合うのでアオキであろうと青山であろうと抵抗はありませんが、そろそろいいものだけという観点から英国屋にしました。この店で仕立てるには価格的にも店での立ち振る舞いも覚悟が要りますね。30年前に一生に一度は英国屋で仕立ててみたいと上京し、覚悟を決めて銀座の店を訪れたドキドキ感が懐かしくなりました。

さて掛け軸には収納箱のない作品が数多くあります。収納箱を紛失したもの、もともと収納箱のないものなど様々ですが、骨董蒐集は掛け軸に限らず、額作品にしても、陶磁器にしても、木彫にしても、漆器にしても保存箱は必須だと思います。

箱もなく目につくところに雑然と並べられた骨董品ほどみっともないものはありません。まずそういう扱いをしている蒐集家にはガラクタしか集まらない傾向にあります。

本日は箱もない作品に箱を誂えた作品の紹介です。

箱誂完了 昇龍図 中村左洲筆 その5
紙本水墨軸装 軸先骨 誂箱(2020年7月 誂) 
全体サイズ:縦1030*横510 画サイズ:縦350*横480



中村左洲といえば、まずは鯛を描いた作品ですね。



意外なのは美人画もいい作品があります。次は市場や漁場を描いた作品でしょうか。本ブログにも幾つかの作品が紹介されています。



この作品は龍を描いた作品です。



描いた年代も解るのと、ちょっと面白いので入手した作品ですが、収納箱はありませんでした。



同時に他にも収納箱のない作品があったので箱を誂えました。蒐集する者は作品蒐集に資金を投入すると同等の資金を作品保管、修理に投入することが必要でしょう。



今回も収納用の箱のない作品に箱を誂えて題名を記しています。

 

箱の収納することで、湿気や破損から守ることができますし、収納しやすくなります。またひと目でどのような作品鴨推定できます。また箱を誂えるだけの価値がある作品かどうかが入手の判断基準となり、一定の入手でのフィルターにもなります。

数が多いだけのコレクションはまったく意味を成しませんので、常に蒐集には何らかのフィルターが要るようです。スーツも骨董品もいいものだけ、そしてドキドキ感が大切ですね。


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