掛け軸を蒐集の対象とするときには資金に余裕のある方は著名な画家の作品を集められることが多いですが、あまりに高価だと長続きしません。ちょっとグレードを下げた、好みにあう画家の作品を集めると以外に廉価で入手できるものです。
横山大観、伊藤深水、上村松園といった一流どころは贋作が多いので、きちっとした入手先で、それなりの代償を支払って集めるべき作品群ですが、当ブログに投稿されている「忘れ去られた画家」のような画家の作品群はいいものをチョイスできさえすれば、掘り出しものを入手することも可能なように思われます。本日、投稿する作品もそのような作品ではないかと期待していますが・・。
美人画で名高い?小早川清の4作品目の投稿となります。美人画はなかなか入手が難しい分野になります。美人画というだけで値段がちょっと高くなるからですし、美人画というとやはり特定の画家の作品に限定されるからでしょう。
清涼図(仮題) 小早川清筆 その4
絹本着色軸装 軸先蒔絵 合箱
全体サイズ:縦2160*横558 画サイズ:縦1255*横422
共箱ではありませんが、題名は「清涼之図」と箱表に書かれいます。御香の場面の図ですが、夏の作品として捉えたのでしょう。仮題としておきました。
着物の図柄など小早川清の作品としては珍しく細密に描かれた作品です。何かの展示会のために描かれた作品かもしれません。
本作品は絵の具の剥落が若干あり、また顔の部分に絵の具の変色が見れることから廉価であったかもしれません。現在は雑な箱に収納されていますが、太巻の箱にて保存すべき作品かと思われます。
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小早川 清(こばやかわ きよし):明治30年(1897年)~ 昭和23年(1948年)4月4日)は、大正時代から昭和時代にかけての浮世絵師、日本画家。鏑木清方の門人。福岡県福岡市博多に生まれる。初めは南画家の上田鉄耕に師事し、1915年(大正4年)に上京して、清方に美人画を学んだ。
小児麻痺による後遺症のため、左手一本で絵を描いた。「長崎のお菊さん」が、1924年(大正13年)の第5回帝展に初入選し、その後、長崎を題材にした美人画を描いて、続けて帝展において入選を重ねた。1933年(昭和8年)には、歌手の市丸を描いた「旗亭涼宵」が特選となっている。1936年(昭和11年)以降は、文展無鑑査となり、同年、文展招待展に「宵」を出品してからは、文展及び新文展に作品を出品した。その他にも、日本画会、青衿会などにも、会員として多くの作品を発表していた。
そして版画は、1930年(昭和5年)から1931年(昭和6年)に発表した「近代時世粧」シリーズが知られている。その中でも、ほろ酔・爪・化粧・黒髪・口紅・瞳などは著名で、また、艶姿・湯上がり・舞踊なども佳作とされている。清は、戦後にも数点、作品を発表しているが、やはり昭和初期の頃の作品に人気が集まる。また、清は、新版画の分野においても活躍している。代表作に「長崎のお菊さん」、「春琴」などが挙げられる。1948年(昭和23年)、東京都大田区の自宅で脳溢血により死去。享年52。
印章や落款はしっかりしています。
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詳細部分の写真を投稿します。
着物の柄にはなにやら仮名文字が・・。
左手一本で描いた作品・・。
着物の柄も丁寧に描かれています。
柄には何やら源氏物語??
御香の道具類は金、銀彩で盛り上がるように描かれています。
香箱・・、嫁入道具でったこともあり、富裕層の道具にはかなり蒔絵の手の込んだ作があります。
気になるのは着物の柄の人物。
なにか画題がありそうですが・・。
やっぱり源氏物語??
どなたか解る方・・・、家内曰く「ブログに掲載に投稿した作品があるわよ」だと・・。朝顔&若紫?? 調査中・・。
横山大観、伊藤深水、上村松園といった一流どころは贋作が多いので、きちっとした入手先で、それなりの代償を支払って集めるべき作品群ですが、当ブログに投稿されている「忘れ去られた画家」のような画家の作品群はいいものをチョイスできさえすれば、掘り出しものを入手することも可能なように思われます。本日、投稿する作品もそのような作品ではないかと期待していますが・・。
美人画で名高い?小早川清の4作品目の投稿となります。美人画はなかなか入手が難しい分野になります。美人画というだけで値段がちょっと高くなるからですし、美人画というとやはり特定の画家の作品に限定されるからでしょう。
清涼図(仮題) 小早川清筆 その4
絹本着色軸装 軸先蒔絵 合箱
全体サイズ:縦2160*横558 画サイズ:縦1255*横422
共箱ではありませんが、題名は「清涼之図」と箱表に書かれいます。御香の場面の図ですが、夏の作品として捉えたのでしょう。仮題としておきました。
着物の図柄など小早川清の作品としては珍しく細密に描かれた作品です。何かの展示会のために描かれた作品かもしれません。
本作品は絵の具の剥落が若干あり、また顔の部分に絵の具の変色が見れることから廉価であったかもしれません。現在は雑な箱に収納されていますが、太巻の箱にて保存すべき作品かと思われます。
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小早川 清(こばやかわ きよし):明治30年(1897年)~ 昭和23年(1948年)4月4日)は、大正時代から昭和時代にかけての浮世絵師、日本画家。鏑木清方の門人。福岡県福岡市博多に生まれる。初めは南画家の上田鉄耕に師事し、1915年(大正4年)に上京して、清方に美人画を学んだ。
小児麻痺による後遺症のため、左手一本で絵を描いた。「長崎のお菊さん」が、1924年(大正13年)の第5回帝展に初入選し、その後、長崎を題材にした美人画を描いて、続けて帝展において入選を重ねた。1933年(昭和8年)には、歌手の市丸を描いた「旗亭涼宵」が特選となっている。1936年(昭和11年)以降は、文展無鑑査となり、同年、文展招待展に「宵」を出品してからは、文展及び新文展に作品を出品した。その他にも、日本画会、青衿会などにも、会員として多くの作品を発表していた。
そして版画は、1930年(昭和5年)から1931年(昭和6年)に発表した「近代時世粧」シリーズが知られている。その中でも、ほろ酔・爪・化粧・黒髪・口紅・瞳などは著名で、また、艶姿・湯上がり・舞踊なども佳作とされている。清は、戦後にも数点、作品を発表しているが、やはり昭和初期の頃の作品に人気が集まる。また、清は、新版画の分野においても活躍している。代表作に「長崎のお菊さん」、「春琴」などが挙げられる。1948年(昭和23年)、東京都大田区の自宅で脳溢血により死去。享年52。
印章や落款はしっかりしています。
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詳細部分の写真を投稿します。
着物の柄にはなにやら仮名文字が・・。
左手一本で描いた作品・・。
着物の柄も丁寧に描かれています。
柄には何やら源氏物語??
御香の道具類は金、銀彩で盛り上がるように描かれています。
香箱・・、嫁入道具でったこともあり、富裕層の道具にはかなり蒔絵の手の込んだ作があります。
気になるのは着物の柄の人物。
なにか画題がありそうですが・・。
やっぱり源氏物語??
どなたか解る方・・・、家内曰く「ブログに掲載に投稿した作品があるわよ」だと・・。朝顔&若紫?? 調査中・・。