夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

五羅漢図 伝平福穂庵筆 明治初年頃

2020-01-31 00:01:00 | 掛け軸
昨年は義父をはじめ多くの訃報があり、そこで「羅漢図」を購入しました。



本日紹介する作品は平福穂庵の作と思われる「五羅漢図」ですが、本作品中に描かれている椀を挙げている羅漢を描いた作品は本ブログにて2作品が紹介されています。



落款からは同時期の作と推定され非常に興味深い作品かと思われます。

羅漢図 その1 平福穂庵筆 明治初年頃
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦2030*横485 画サイズ:縦1120*横380
*分類第2期:職業画家をめざして (明治1年~明治10年)

 

羅漢図 その2 平福穂庵筆 明治初年(1870年代)頃
紙本水墨着色軸装軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦2120*横650 画サイズ:縦1280*横440
*分類第2期:職業画家をめざして (明治1年~明治10年)



五羅漢図 平福穂庵筆 明治初年頃
紙本水墨一部彩色軸装 軸先仏具 合箱
全体サイズ:縦1805*横620 画サイズ:縦1105*横525
*分類第2期:職業画家をめざして (明治1年~明治10年)



仕上がり程度から何かの下絵かと思われるが、仕上った本図が見当たらないので確証はないし、真贋の確証も得られていない。



落款からは明治初年頃と推察されます。

 

印章は朱文白方印「穂庵」が押印されており、当方の所蔵作品「暫図」に近似していますが、同一印とは断定できません。



この朱文白方印「穂庵」が押印されている作品は明治初期頃で作品数が少ないので、参考資料が極端に少ないものです。







平福穂庵の初期に近い作品か? 平福穂庵の蒐集の経験からは「筋のよさそうな作品」と判断しています。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。