和歌賛雲海 藤井達吉筆 その２４

空き家の多くなっている郷里ですが、どうも当方の近所だけは例外であちこちで新築家が建ち始めています。震災、水害が少ないのが利点のようです。お隣が空き家になったので買い取っておきましたが、将来は増築・・？？？



倉庫が不足しているのがその理由です。



さて本ブログで取り上げている藤井達吉の絵画の作品には和歌が添えられていることが多々あります。本日は小生の好きな雲海を描いた作品に和歌が添えられた作品の紹介です。

和歌賛雲海　藤井達吉筆　その２４
紙本水墨軸装　軸先陶器　箱
全体サイズ：縦1795＊横458　画サイズ：縦913＊横332

　

山岳経験のある方なら一度は雲海を観たことのあるでしょう。一般的には朝焼けの中が多いと思いますが、それはそれは気持ちの良いものです。単独行の登山が多かった小生は天候のほうが気になっていましたが・・・。



「なつはれは　やまのむれこそ　こひしかりけり　あまそやまの□れ　このやまの」という歌の読みが添付されています。



本作品は朝焼けというよりも気温が上がってきて裾野からもくもくと雲が湧いてきてる状況かと思われます。



箱の題名は下記のとおりですが、藤井達吉のよるものかどうかは不明です。作品そのものにも落款はなく印章のみですが、作品自体は藤井達吉の真作に相違ないと判断しています。

　

鍾乳洞を見に行ったと時のすぐ上の岩山の景観を観た時に藤井達吉の他の作品の絵の世界を思い起こしました。



骨董の世界はある意味で自分の実体験の基づいた観点が大切なのでしょう。

ものを置く場所が不足するとあちこちに置きっぱなしになるというのも実体験・・？？　といって増築はいかがなもかと・・。