夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

鶏之図 その1(再登場) 伊藤若沖筆

2012-05-14 06:03:40 | 掛け軸
骨董や仕事以外で自分でやらないとどうしても気がすまないことが幾つかあります。
洗車、靴磨き、ズボンプレス・・昨日はまとめて靴磨き・・。

作品の検証もそのひとつですが、ときおり他人からも鋭い指摘を受けて落ち込むことがあります。

伊藤若冲の二作目を入手するためや入手後検討するために一作目を再検証することにしました。
今回は帰省時に写真を再度撮影し、帰京後に検証してみました。

鶏之図 その1 伊藤若沖筆紙本水墨絹軸装箱入 画サイズ:横555*縦472



帰省して何点か虫干しも兼ねて、箱から出して鑑賞してみました。伊藤若冲は最近、同じような作品を入手したので、じっくり鑑賞・・。



技法その他については以前投稿しましたブログを参考にしてください。



筋目描きなどは鑑定のポイントです。



今回の再検証のポイントは印章です。


比較資料は思文閣「和の美」墨蹟資料目録 第457号 作品NO31「鶏図」です。

 

今回判明したことは『「藤女釣印」と「若冲居士」の組み合わせであり、「藤女釣印」印の四方に欠損がなく、また、「若冲居士」印の外周の右側にも欠損がない。これは両印章の最初期の状態であり、若冲が50歳前後の作品であるものと推察されます』ということです。



本作品は入手したときから、鍵のかかる古い箱に収まっています。仏画などに見られる箱だとか??

 

入手時、真作と断定できた時に嬉しくて説明の栞まで自分で製作しました。軸を改装したときに不要になった表具を利用して作ったものです。



今回は手前に飾るために置いたのは奥田頴川の器です。



さてそれでは最近入手した第二作目はというと・・・。





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