夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

初釜・席披露 最終章

2016-01-30 02:03:48 | その他
初釜と席披露の食事が終わり、茶室への移動です。たったまま茶室に出入りできるにじり口の設定です。頭は下がるような高さの設定です。むろん通常通りに入ってもかまいません。

通常の茶室は狭いにじり口、冷暖房のない部屋、車椅子の入れないバリアフリーでない設定など高齢化時代に時代遅れもはなはだしいものばかりです。



入る際は入り口の折戸はフルオープンですが、入り終わると寒さ対策で閉じることになります。内部はエアコンで快適です。身障者は縁側から自由に段差なく入れます。

これから茶室を作られる方の参考になればと思います。各家元の流派にこだわったり、過去の産物に倣う茶室はまったくの時代遅れです。もっと自由な発想、時代の技術の駆使、耐震・バリアフリーなどを考えるべきで、非日常の世界と茶の世界を別扱いするのは不勉強者の言い訳でしかありません。



まずは濃茶の席。当方は茶の世界には不慣れゆえ廊下であくびをしておりました。



濃茶の席終了後は水屋などを見ていただいて、その間に軸を変えて薄茶の席。



変えた軸は狩野常信の「布袋図」です。仙台の骨董店にご主人にこの軸を見せたら「あなたはどこか観る眼がありますね。」と初めてこのご主人に褒められたことがります。子供と小生の図・・・、これも吉祥図。



濃茶の終わりかけから薄茶の席は昼寝をして目覚めた息子も参加。



「塩釉」のお茶碗を見ていただきました。「塩釉」は民藝活動には欠かせない話題です。



席が終了後はまずは1階の展示スペースへ・・。今回使用した道具類の紹介は後日また・・。



今回は道具類の箱書き等の展示は一切おこないませんでした。展示するなら次回からは使った道具類の箱書き等はこの展示スペースに置いたほうがいいかと思っています。茶室に箱類を置くのはどうも野暮ったく、小生の趣向には合いません。よく平気で箱書きのある箱を並べている人がいますが、悪趣味極まりないものです。通常の茶室は人が多いとよく見ていられませんし、見る気にもなりませんね。



浜田庄司が展示作品の箱書きをしてる夫婦での貴重な写真もあります。



民藝三人男(浜田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチ)&沖縄三人男(金城次郎、新垣栄三郎、小橋川仁王)。水屋につながる廊下・・。



茶室前の展示スペース・・、民藝にちなんだ作品・・。

二階へ・・、由来のある作品・・。明治2年に柱時計が何十年ぶりで時を刻み、時を知らせてくれています。



ここも基本的に吉祥が主体。



時間があれが、椅子に座ってのんびりと骨董談義・・。そう夜が更けるのを忘れて「夜噺骨董談義」。



屋根裏へ・・、氏素性の解らぬ中国陶磁器・・・。



何代にもわたる長持ちが蘇っています。鋼材で補強されています。





作品の敷台に多用しているのは敷地に生えていたという欅の根をスライスした残材です。





固定した棚も同様に欅の根です。木目と水の流れ・・。



猫は切り株の上で昼寝・・。



お帰りの頃には外は暗くなっておりました。足元のためにライトアップ・・・。



お休みのところ、寒い中、遠くから初釜・席披にご参加いただきましてありがとうございました。まだ未完成部分もあり粗宴ではありましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?

皆様、お疲れ様でした。お気をつけてお帰りください




















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