夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

寒林 中村餘容筆

2012-06-11 08:18:47 | 掛け軸
中村餘容の作品は2回目の投稿となります。非常に優れた作品を遺していますが、知る人ぞ知るという画家です。

寒林 中村餘容筆
紙本水墨 軸先木製 共箱
全体サイズ:縦2260*横560 画サイズ:縦1505*横407



埼玉県の岩槻には餘容館(よようかん)という建物があり、中村餘容筆の作品を展示しているらしいです。いつか行ってみたいです。




類まれなる三絶(詩・書・画の名手)さらには篆刻を加えて四絶の人と称され、その作品の素晴らしさは高く評価されています。中村餘容の画における面目躍如たる逸品と評価できる作と思っています。山の道を写実的にそして冷徹さをよく表現しています。人の歩む道というもの孤独な道なのかもしれません。



学生時代に単独行で登山した時も、孤独を痛切に感じた時も、この絵を観ているとこの道だなと思えるような気がします。人生ではいつかは避けられない道なのかも知れません。

  



中村餘容:(1904~1982) 埼玉県は武州岩槻の出身。名は雍子。号は餘容。別に一葦の号が有る。

明治37年東京神田に生まれ、書・画・詩・禅・を学び、餘容は、非常に優れた作品を残しながらも社会的には殆ど知られることなく南画家として一生を終わる。

著書に「孤雲詩画集」がある。類まれなる三絶(詩・書・画の名手)さらには篆刻を加えて四絶の人と称されその作品の素晴らしさは高く評価されている。中国では芍薬を "よよう" と称し、餘容は、この花をこよなく愛し多くの作品を描き、自身の名とした。


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