
大津絵は今、静かなブームのようです。このマンガチックな絵をあちこちで見かけるようになりました。ただこの絵もそれなりに画題となった背景があるようです。日本には地名にしても、その背景にその名の謂れが数多くあって、民話であったり信仰であったり古くからある日本の文化というものがベースになっています。その日本の文化のベースというものをもっと大切にすることを考えて欲しいものです。
あまりににも直情的な考えの策が横行了する現代、日本古来の文化をベースにした施策が必要に思うことがあります。領土の問題、増税、TPP、エネルギー政策・・、もっと○が×ではない解決策があるように思えてなりません。
大津絵も江戸期の作品となるとなかなかありません。小生の所蔵している作品は時代はおそらく江戸末期から大正期にかけてのものでしょう。江戸期に絞って集めるとかなりの根気と資金が必要なのが現状です。
大津絵 その11 瓢箪鯰絵
紙本着色 画サイズ:横245*縦715

大津絵には鬼がよく登場しますが、猿もまたよく見かける画題です。庚申信仰の神、青面金剛図が最も古い猿の登場する絵ですが、有名なのは瓢箪鯰の図でしょう。
その昔、将軍足利義持が画僧如拙に描かせた禅画瓢鯰図(国宝)が、京都妙心寺にあります。その図では襦袢姿の老僧が瓢(ひさご)を手にして鯰を押さえ捕ろうとしていて、猿は登場していません。
大津絵は、それを猿に置き換えることで笑いを得たのでした。元来の図の意味は定かではありませんが、「憎らしい人の心もなまず哉」という句を添えて、のらりくらりとした人の心を諷刺したものであるともいわれています。人は人間より少々知恵の足りないものを猿に喩え、揶揄してきましたが、今の世、人間の知恵も行いも、猿知恵に似たところが数知れずあるのでは、と考えさせられます。
「子共手当て」は猿知恵に等しかったひとつでしょう。

「瓢箪に似たる思案の猿知恵でいつ本心のなまず押さえん」、「道ならぬ物をほしがる山ざるの心ならずや淵にしづまん」鬼であれ、猿であれ、人の姿を他の物に置き換えることで諷刺を利かす手法は同じで、「瓢箪鯰」も大津絵の代表として大津絵十種にも選ばれました。
その人気故、同じ画題でも何種類かの画風が伝わっており、上図はそのうち現在最も親しまれている形です。
「諸事円満に解決し水魚の交わりを結ぶ」効があると伝えられています。
大津絵十種
1.寿老人(外法と大黒の梯子剃り)長命を保ち百事如意
2.雷公の太鼓釣り雷除け
3.鷹匠
利益を収め失物手に入る
4.藤娘愛嬌加わり良縁を得る
5.座頭倒れぬ符
6.鬼の寒念仏小児の夜泣きを止め悪魔を払う
7.瓢箪鯰
諸事円満に解決し水魚の交わりを結ぶ
8.槍持奴一路平安道中安全
9.釣鐘弁慶
身体剛健にして大金を持つ
10.矢の根
目的貫徹思い事叶う
のらりくらりの優柔不断もいやなもの、「コンクリートから人へ」の右か左の直情的な政策も考えもの・・、奥深いなにかが現代には欠けているように思えます。部下の手柄は自分のものなど会社にも人間の奥深さもなくなってきた。だから人財が育たなくなっている。本日は大津絵ゆえ少し風刺が利いた投稿となりました。
さて本日は朝早くから羽田から熊本。そして博多の日帰り。経費節約につき長距離出張も泊まりはない・・。出張はのんびりとはいかないようです。
のんびりとはいかない朝早い大慌ての投稿です。
あまりににも直情的な考えの策が横行了する現代、日本古来の文化をベースにした施策が必要に思うことがあります。領土の問題、増税、TPP、エネルギー政策・・、もっと○が×ではない解決策があるように思えてなりません。
大津絵も江戸期の作品となるとなかなかありません。小生の所蔵している作品は時代はおそらく江戸末期から大正期にかけてのものでしょう。江戸期に絞って集めるとかなりの根気と資金が必要なのが現状です。
大津絵 その11 瓢箪鯰絵
紙本着色 画サイズ:横245*縦715

大津絵には鬼がよく登場しますが、猿もまたよく見かける画題です。庚申信仰の神、青面金剛図が最も古い猿の登場する絵ですが、有名なのは瓢箪鯰の図でしょう。
その昔、将軍足利義持が画僧如拙に描かせた禅画瓢鯰図(国宝)が、京都妙心寺にあります。その図では襦袢姿の老僧が瓢(ひさご)を手にして鯰を押さえ捕ろうとしていて、猿は登場していません。

大津絵は、それを猿に置き換えることで笑いを得たのでした。元来の図の意味は定かではありませんが、「憎らしい人の心もなまず哉」という句を添えて、のらりくらりとした人の心を諷刺したものであるともいわれています。人は人間より少々知恵の足りないものを猿に喩え、揶揄してきましたが、今の世、人間の知恵も行いも、猿知恵に似たところが数知れずあるのでは、と考えさせられます。
「子共手当て」は猿知恵に等しかったひとつでしょう。

「瓢箪に似たる思案の猿知恵でいつ本心のなまず押さえん」、「道ならぬ物をほしがる山ざるの心ならずや淵にしづまん」鬼であれ、猿であれ、人の姿を他の物に置き換えることで諷刺を利かす手法は同じで、「瓢箪鯰」も大津絵の代表として大津絵十種にも選ばれました。
その人気故、同じ画題でも何種類かの画風が伝わっており、上図はそのうち現在最も親しまれている形です。
「諸事円満に解決し水魚の交わりを結ぶ」効があると伝えられています。
大津絵十種
1.寿老人(外法と大黒の梯子剃り)長命を保ち百事如意
2.雷公の太鼓釣り雷除け
3.鷹匠
利益を収め失物手に入る
4.藤娘愛嬌加わり良縁を得る
5.座頭倒れぬ符
6.鬼の寒念仏小児の夜泣きを止め悪魔を払う
7.瓢箪鯰
諸事円満に解決し水魚の交わりを結ぶ
8.槍持奴一路平安道中安全
9.釣鐘弁慶
身体剛健にして大金を持つ
10.矢の根
目的貫徹思い事叶う
のらりくらりの優柔不断もいやなもの、「コンクリートから人へ」の右か左の直情的な政策も考えもの・・、奥深いなにかが現代には欠けているように思えます。部下の手柄は自分のものなど会社にも人間の奥深さもなくなってきた。だから人財が育たなくなっている。本日は大津絵ゆえ少し風刺が利いた投稿となりました。
さて本日は朝早くから羽田から熊本。そして博多の日帰り。経費節約につき長距離出張も泊まりはない・・。出張はのんびりとはいかないようです。
のんびりとはいかない朝早い大慌ての投稿です。
ところで、熊本、博多一日出張!もったいないですね~。
私の生まれたのは水前寺ですが、是非訪ねて欲しいものです。今度ゆっくりと奥様と共に九州めぐりなどいかがでしょうか?
明治という新たな時代に向けたエネルギッシュさが停滞した今の日本にいい影響が出ることを願います。
米吉さんの案内で一度九州をのんびり旅行してみたいものです。