夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

遍路にて 室戸岬 藤井達吉筆 その22

2019-03-25 00:01:00 | 掛け軸
なぜ藤井達吉の作品?と本ブログを読まる方が多いかもしれませんが、小生も実はよくわかりませんが、感じるのは茶味と言っていい感触ですね。決して茶道のことではりません。人生の茶味・・・???

遍路にて 室戸岬 藤井達吉筆 その22
紙本水墨金彩軸装 軸先陶器 合箱
全体サイズ:縦1280*横677 画サイズ:縦266*横372



茶室の裏の床に飾ってみました。茶室と出入口は透けているのが日中はとても面白いですね。



風鎮は染付・・、風鎮に作ったと思われますが結束線で固定しています。



床の板は舟の底板だったらしい? 木場の解体材の置き場から購入したものですが、削った跡がデコボコなので墓石の残りで作った敷石の上に青磁の花瓶を置きました。



藤井達吉は1935年(昭和10)に初めての四国遍路に出かけてから昭和37年4月~5月には5回目の遍路という記録があり、晩年なってからも含めて幾度となく四国遍路をしております。



実際に四国遍路で室戸岬を訪れた際に描かれた作品と推察されます。



「むろとみさきの 夕日を うけてひかりかり 雲ひとつなき なるのおおそら 洞山」と箱に記されています。



なお箱書きの「洞山」については下記の亀井清市なる陶工だと思われます。

  

亀井清市:瀬戸の陶芸家。藤井達吉に師事 洞山窯



金彩、銀彩が使われています。



表具も洒落ていて工芸作家としての趣向がよく出ている作品です。



藤井達吉の作品の楽しさが満載の作品だと思います。


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