夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

波濤飛鶴図 春木南溟筆  

2011-04-15 06:06:48 | 掛け軸
知っているようで知らないもの・・・その最たるものが今の恵み。
無くさないと分からないものが、無くして初めてその大切が分かるものがあまりにも人間には多い・・お金でも、名誉でも、財産でも救えないものが人には存在する。
そのように痛感する今日この頃です。

でもあまり考え込むと精神的に良くないのも人間です。
そのような時は好きなことに打ち込むことが一番です。趣味でも仕事でも・・なんでもいいものです。

この鶴の絵は波濤があり、今の時期には不適切な投稿作品かもしれませんが、あえて投稿します。悲しみや困難は必ず乗り越えられるし、乗り越えなくはならないのですから・・。

波濤飛鶴図 春木南溟筆
絖本着色軸装軸先鹿骨 合箱
全体サイズ:縦1050*横375 画サイズ:縦470*横274




構図は違いますが、「波濤飛鶴図」(京都国立博物館)といえば狩野探幽が有名ですが、同じ構図で伊藤若冲の「鳴鶴図」(京都府相国寺)があります。そのような大家ではありませんが、状態のよいまた出来の良い作品を入手できたのは嬉しい限りです。きめの細かい絹(絖本と称されます)に絵がかれた逸品です。



孤高の鶴がたとえ一人でも生きていく強さを感じさせる作品です。


春木南溟(はるき-なんめい): 1795-1878江戸後期-明治時代の画家。寛政7年生まれ。春木南湖の子。




父の画法をついで山水・花鳥画を得意とした。明治10年第1回内国勧業博覧会に「日光霧降滝図」を出品。明治11年12月12日死去。84歳。江戸出身。名は秀煕,竜。字(あざな)は敬一,子緝。通称は卯之助。別号に耕雲漁者。


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